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言霊の繋争  作者: オフトゥン
1/1

昼のエメラルド

前書きというより設定


人の悪意が目に見える主人公がいる

悪意は人から黒いモヤとなって上へ立ち上り、その立ち上ったモヤは悪口の中心となっている人へと繋がっている

悪口や愚痴を言っていなくても悪意があればモヤは立ち昇っていき、悪意を向けている人間へと繋がっている


悪口や悪意は加速していくとモヤから鎖になり、その鎖は徐々に悪意の矛先の人物に巻きついていく、最初の方は無害


本当の本当にモヤが悪口を言っている本人にも制御しきれなくなった途端、悪口を言われていた人はモヤでできた鎖に絞め殺される、締め殺した人からも死んだ事で押さえ込んでいた悪意が爆発して悪口を言っていた本人を鎖で締め殺してしまう。

モヤは制御していた人間がいなくなったのでその場で暴れ始める、そしてそれを抑え込むのが主人公か、もしくは別の第三者

悪意は大きくなればなるほど形を変えていく、それが所謂悪口を言っていた人たちのイマジナリーフレンド的な立ち位置になったりすることもある

モヤは所謂悪意の塊で悪意は漏れ出したその人の悪い部分なので、いつしかそいつに操られていたりする人もいる


鎖に殺されそうになった、鎖からの殺意を感じた途端人は一時的にモヤが見えるようになる


"悪意のモヤが見える人"は自分の悪意を自覚して制御しているから悪意を持っていようが悪口を言っていようがある程度制御できる、代わりに罪悪感が出てくる

でもやりすぎたら自覚できなくなり、悪意も見えなくなって制御できなくなる、なのでモヤから出てくる鎖を使って悪意をぶちのめしたりして扱いやすい形に留めて程々にしている


"悪意のモヤが見えない人"は自分の悪意を自覚しておらず制御できない、悪意を持てば持つほど制御はできなくなるしその人自身も悪意も制御できなくなって、いじめられていた人を自殺に追い込んでしまうもしくは鎖に殺される、そしてその人も殺した相手からの悪意で死ぬ、という負の連鎖が続いていく


途中で出てくる第三者は悪意を抑え込む仕事をしてる、悪意は主人がいなくなったらその場で人がいなくなるまで殺戮を繰り返すので、学校が廃校になっても、病院が廃れても、廃墟でも、人が来たら殺す、だから大体そこらへんは心霊スポットになっていたりする、悪意のモヤ自体には大抵自我はない、でも主人の考え方とかが反映されたりして殺す人が偏ることもある


界隈の名前は"翡翠"日本政府公認だが表沙汰になる事はない、明確な職の名前はない


仕事は悪意をその場から消滅させる事


悪意は人間を殺す事でその悪意が蓄えられた人間を取り込み、力を蓄えて強くなっていく

廃れた寺院とかにいる悪意は特に強く厄介


主人公:金原(かなばら) (みどり)


とある中学校、そこではある噂が広がっていた。

ある時は明るい女子たちが、ある時はやんちゃな男子たちが、またある時は先生も


「なぁなぁ知っとる?ここの学校の都市伝説!」


「知ってる知ってる!あれやろ?十年前に飛び降り自殺した女子生徒の怨霊!!」


「そうそう!怖いよなぁ…」


(……)


ある1人の生徒はそれに耳を傾けた。

その中性的な顔立ちをした生徒は、席が窓際だったのもあり、特にすることもなくぼうっと外を眺めている、そんなのんびりした秋の朝に魔が刺した。


「おい鈴木、お前俺の分のノート書いてきたんか?」


「え?あっ…えっと…」


少し内気で眼鏡をかけた真面目そうでシャイな男子生徒と肩を組んで絡む不良、不良はニタニタと笑っていた笑みを消し、鋭い瞳でその生徒を睨みつけた。


「まさか…やってねえっていうんじゃねえだろうな?」


「そっ、そんなまさか…!!ほらっ…!!これ…」


「……」


不良はそれを乱暴に取り上げ、パラパラと中身を流し見た後、視線を目の前の生徒にチラッと向けた後、意地悪くニッと笑ってその生徒に背を向けた。


「次も頼んだぜ?す、ず、き、くん?」


「……はい」


ケラケラと意地悪く笑ってから不良はその男子生徒から離れていった。

またそれを自分の席から見ていた中性的な見た目をしている生徒は、怯えて縮こまっている男子生徒のジッと見つめた。

男子生徒はその視線に気づいたのか、ハッとして困ったように中性的な見た目をした生徒に苦笑を向けた。


(…)


生徒は「はぁ」とため息を吐いてから、その男子生徒の席へと近づいた。


「大丈夫か?全然そんなふうには見えへんけど」


肩をすくめてそういうと、男子生徒はまた「あはははは…」と苦笑した。


「…大丈夫、ありがとうな」


生徒はジッと男子生徒、鈴木を数秒間見つめた後「はぁ」と再びため息を吐く、その仕草に鈴木はビクッと肩を跳ねらせた。


「…まぁまたなんかあったら俺なり仲良い奴に言ったらええわ、溜め込むんとちゃうぞ」


「う、うん!」


生徒は後頭部を意味もなく掻きむしりながら窓際の咳の方へと戻りのっそりと座った。

頬杖をつきながらまた外に視線を向けて、またそっと「はぁ」とため息を吐いた。


(空が見えん…)


目の前に広がる鎖が黒いモヤと共に渦巻いている空を見上げた。


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