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32:壊れたラジオ

「人形達が止まった?」

『ホントウニシリアイ?』

「今はこの娘達連れて城に帰りたいって思ってるよ」

『コッチ』


 やっぱり城直通のゲートあるんだ。ログハウスの扉の術式に似た気配あったしね。


「えーと?」

「襲撃者が味方になった」

「スゲーな」

「ま、もうすぐで帰られるって事でしょ」

『!?!?ラジオダシテ!!』

「え、これ?」

『全ては無に還る。零にして一、一にして零。不要な魔女狩り、流れ星の瞬く夜に。無我の境地を晒しだせ』


 え…なにこの壊れた言葉は?意味が解らない。無意味なりにも伝わるような意味が今まではあった。だけど、今回のは明らかに違う。どういうこと?

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