『淀み切ったまでに、奇跡到来』・・・『詩の群れ』から
『淀み切ったまでに、奇跡到来』・・・『詩の群れ』から
㈠
水流は、確かに、淀み切っていたんだ、水路を閉ざしてな。
そうか、良い夢も悪い夢も、淀んでいてはならない。
しかし、水路が開けた途端、濁流になる恐れもあるしな。
何のことを言ってるんだ、え?
㈡
心の、水の、流れのことさ、実質的精神のことさ。
何だって、心が水なんだろう。
それは、奇跡の到来が有るからさ、淀み切った世界の先にね。
問題はあやふやな様で、意外と鮮明だな、だろうだ。
㈢
つまりは、淀み切ったまでに、奇跡到来ってことさ。
順路明快の、水の流れが、心なら、濁流の先に、鮮明な水があるだろう、だろうだ。