035.
「女神の慈悲って何ですか?」
「簡単に言うと、大体なんでも出来る。あ、でも女神の加護よりは力的には弱いと思うよ。」
いや、結局なんでも出来るんだ。
確かにリノさん、めっちゃチートだもんなー。
「それで単刀直入に聞くんだけど藍里ちゃん、聖女する気ある?」
「ないです!!」
「いや、即答すぎー。」
聖女なんて死んでもゴメンだ。絶対めんどい。
「そしたら、どうしたい?」
どうしたい、か。結局私は多分なんか役割を持ってここにいる訳ではないと思う。元の世界に戻れるわけでは無さそうだし……
でも、この世界に来てからリテールだけは楽しかったな。
うん。
「私、カフェをやりたいです。」
「うんうん、どうして?」
「私にとってリテールがこの世界で唯一楽しかった、ここに来てよかったと思えたところだったんです。メニュー開発も、そのメニューをお客さんが美味しそうに食べてくれる姿もどれも嬉くて、自分がやりたいことはこれかなって。」
「そう思ってくれてて嬉しいよ。それ、私、リノ・ラーナーが協力しよう!」
どういうこと??
「どういうことですか?」
「私、ちょっと建物持ってて、そこの1階空いてるからそこでカフェやんない?もちろん、スポンサーに私がつくよ。」
建物持ってる?そこでカフェやってもいいって?
嬉しいけど、でも……
「やっぱり、今までも色々と助けてもらったのでそんなして貰えません。」
「うーん。そしたら、その代わりにちょっと仕事頼んでいい?」
「私にできることだったら…」
「できるできる!!だって、結界石に魔力入れてもらうだけだから!」
どういうこと!?




