030.
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え、ここから出たいかって?出られるのなら、
「もちろん出たいです。」
リノさんはにっこりと笑った。
「じゃあ、出よう!あ、時間ないからもう行くよ。詳しいことはまた後で。トマ、行くからこっち来て。」
展開が早すぎる。でも、ここから出られるのは、とっても嬉しい。
あーあ、私、リノさんに助けられてばっかりだな。
トマさんが来た。リノさん、どうするんだろう。
「よし、これでいいね。じゃあ、藍里ちゃん。息止めてー。」
あっ、はい。というか、どうして息を止めるんだ?
私達の足元に魔法陣が浮かび上がった。
これは、転移魔法!?うっ、とっても酔う。そして、気付いたら目の前の景色が変わっていた。
「藍里ちゃん、ようこそ、テスチュ国へ!」
ラスチェ国?ここは誰かの部屋っぽいけど…しかも、こんなあっという間に出られるなんて。
「あの、リナさん。ラスチェ国って……」
「あぁ、そうだね。ラスチェ国は私の国だね。ここは、実家の私の部屋。」
え!?リノさんの部屋ってことは、ここ、侯爵家!?
「リノーーー、会いたかったぞ。」
あ、誰か来た。リノさんのご両親だと思う。なんか、リノさんのお父さん、めっちゃ泣いてるんだけど…
「あ、貴女がアイリさんね。私はリノの母でニコレット・ラーナーと申します。よろしくね。」
「私はリノの父のサンディ・ラーナーだ。よろしくな。」
「藍里 土元です。よろしくお願いします!」
いやー、お二人共すっごい若い。しかも美形。羨ましい。
「じゃあ私も改めて、リノ・ラーナーです。」
ちなみに、トマさんが藍里にあげた飴、酔い止めです。




