029.
リノさん、説明回です。
「こんにちは、藍里ちゃん。」
「リノさん……すみませんでしたーーーーーーー」
即土下座した。土下座なんてこの世界にはないかもしれないけど、やっぱり謝る時は土下座だろう。
?というか、今リノさん、私の名前ちゃんと発音あってなかった?いや、多分焦りすぎて聞き間違えたんだ。
「本当にすみませんでした。」
「あはは、土下座をここで見ることになるなんて。」
「いや、本当にお店を壊したり色々とすみませんでした……」
「大丈夫だよ。だから頭上げて。」
うぅぅぅ。リノさんが輝いて見える。
あっ!!そういえば、リノさんはどうしてここにいるんだろう?
「リノさん、どうしてここにいるんですか?私に会いたいってどうしてですか?」
「あぁそうだね。ごめん、トマ。少し外に出ててくれる?」
「分かりました。」
トマさん、リノさんに敬語だ。リノさんってどういう人なんだろう。
「じゃあ、2人だけになったわけだしちょっと私の話、聞いてくれる?」
「はい。」
「私はね、転生者なの。
前世はただ乙女ゲーが好きな高校生だったんだ。でも、車に轢かれちゃったぽくて気がついたらこっちに侯爵令嬢として転生してた。あ、この国じゃなくて隣国だけどね。
そして、前世の記憶を思い出したのは6歳の時。初めて王城に行った時にここが私が好きな乙女ゲーの世界だって気づいたんだよねー。
うーん、それでまぁ攻略対象の1人と婚約しなきゃいけなくなった。こいつがまじでクズでね、ヒロインと出会ってすぐにそっちと浮気しはじめたんだよ。
それで浮気現場おさえて婚約破棄して、こっちに一時的に移住したんだ。カフェをしたいっていう夢もあったから。こんな感じかな。」
…色々と凄すぎて反応が追いつかない。
リノさんが転生者で、隣国の侯爵令嬢で、乙女ゲーに巻き込まれて婚約破棄して、この国に来たって!?
「えーーーー!!!!!!!」
「タイムラグが凄い。」
いや、リノさん爆笑しているんだけど。
「いや、頭がフリーズしてたんですよ。」
「ふふっ。では、藍里ちゃん。本題です。あなたはここから出たいですか?」
ゆくゆくはリノさんの過去編も書きたい……




