026.
はい、こんにちは!異世界転移に巻き込まれてしまった、大学2年生土元藍里です。
やばい、現実逃避してしまった。でも、したくなるでしょー。自分の魔力が暴走して、そのせいでリテールが潰れたなんて……
私、今後どうしたらいいんだろう。もうリテールには戻れない。ていうか、リノさんにあわせられる顔がない。
私、完璧に疫病神だな。
親切にしてもらった人にばかり恩を仇で返すような真似しちゃって。
「……リ様、アイリ様」
「あ、はい、なんですか?」
「アイリ様、魔力の扱い方、前よりも上手くなってますね〜」
「そうですか?なんででしょうねー?」
危ない危ない。あやうく魔術の練習してるのバレるとこだった。
今後どうするかは一旦置いとこう。
「無意識、ですか。じゃあまず、結界魔法をしてみてください。」
「いや、急に言われても、使い方わかんないんですけど。」
わかるけど、こういう設定だからね。
「はぁ、''闇よ、我の願いに応えよ、シールド'' はい、どうぞ」
「闇よ、我の願いに応えよ、シールド」
どのぐらいが平均なんだろう。この部屋を守れるくらいでいいかな。
頭の中で想像して、この部屋が薄い膜で包まれてる感じで。
カンペキ!
「これだけですか。ホノカ様は、結界魔法を初めて使われた時、城全部にかけましたよ。」
そうですかー。私も本気出したら、この国全部を守れるくらいの力はあるんですけどねーー。そうですか、そうですか。
やばい、対抗心が……
まぁ、不出来ぐらいがちょうどいい。
今後のためにも。
「じゃあ次は、攻撃魔法です。ここでは出来ませんので、少し移動しましょう。」
はぁ、どこに行くぐらいは言っていいんじゃないですか??




