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023.
「気付いた?何のことでしょうか?」
「はぁ!?あなた本当に知らないのね!ここは乙女ゲームの世界なの!結構有名だったと思うんだけどなぁ。」
乙女ゲーム?あぁ、私って乙女ゲームはやってなかったからな。
「で、この世界が本当にその乙女ゲームの世界だったとして、なんで私が邪魔なんですか?」
「それは…元々ゲームでは聖女が1人なのよ!このゲームはね____」
この子の話によると、その乙女ゲームは異世界に聖女として呼ばれた女子高生が主人公で、周りの攻略対象と距離を縮めハッピーエンドを目指すというものだった。
「なのになのに、隠れ攻略対象の騎士団長だけ攻略できないの!必要なイベントはきちんと発生しているのに!」
「いや、私、騎士団長さんと会ったことないですけど。」
「え…」
いや、本当に知らないんだけど、騎士団長さん。どちら様?
まぁいいかー。
「もうお話は終わりですか?終わりなら出て行ってください。」
「……、分かったわよ!!」
はぁ、やっと帰ってくれた。ホントなんなのあの子。
「アイリ様、騎士団長様がお越しです。」
騎士団長!?誰?ていうかなんで私のところに!?あなたのせいで私、冤罪かけられそうだったんですけど。
もーう、どうにでもなれ!
「入ってください。」
えっ!!騎士団長ってあなたのこと!?




