019.
リノさんに話した次の日、今日だね!なんとなんと、レイさんがここ、リテールにいらっしゃいました。
しかも……
「アイリさん、一緒に城に来ていただけますか?」
なんですと!?
まあ、話は聞いてもいいか。
「お久しぶりです、レイさん。まず、お座り下さい。」
「分かりました。」
「それで今日は私に何の御用でしょう?」
早く本題言えよ!こっちは仕事中なんですけど。
「すぐに城に来て欲しいのです。」
はい、さっき聞きました。私が知りたいのはその先!!
「何故ですか?」
「ホノカ様のご希望です。自分と同郷の人と話したいと。」
は?やだ。もうお城には行きたくないし、あっちは会いたいかもしれないけど、こっちは会わなくていい。
「すみませんが私は行きません。」
ははっ、とっても驚いてる。私が断ると思ってなかったんだ。
「……仕方ありませんね。でも、こちらにも考えがあります。
聖女様の権限により、ここの店の撤去を命ずる。」
え?リテールが撤去?ふざけんな、ふざけんな、ふざけんな!!!!リノさんにはなんの罪もないでしょが!
あ、ヤバい。体から何かが出てくる。本能的にヤバい。抑えられない。でも、これでこの身勝手な奴らに天罰が下るんなら、私は抑えない。一応試したし。
ピカっ
「アイリちゃん、ダメだ!!」
サミュエルさん?
あ、ダメだ。体が______