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お腹が鳴る数学の授業

「友美、数学の授業の時、お腹鳴ってたでしょ?」

「バレた?お腹すいちゃって」

「いやいや、まだ1時間目だからね。まだ九時台だからね。早くない?」

熱い気体のようなものが友美の体の中心から顔や耳に向かい広がるのと同時に、

どんよりと重たい空気が渦巻き、

黒い雲に覆われる。


自分のお腹が鳴る音を聞いたのが舞だけなら、いい。

しかし、

舞以外の人にも聞かれた可能性が高い。


なぜなら、

舞は、席が三つは離れているからだ。

そんな遠くにいる舞に聞かれたということは、

近くにいる人は聞こえたということだ。

舞の耳が特別に小さな音でも拾う集音器でなければ。


ひょっとして、

あたしの後ろの席の重盛智くんにも聞こえたかな。

自分の顔がますます熱くなるのが分かる。

赤くなっているに違いない。


なにか対策をしなければならない。

どうする。


そうだ、

明日から、

朝食を今より倍の量とるようにしよう。

それに、

すぐにお腹が寂しくなるパンではなく、

お腹にどっしりくる白米にする。


それで決まりだ。

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