だるま落とし
真夜中。ひさしぶりにだるま落としをしていた。が、全くうまく行かない。すぐに倒れてしまい、一向に上手くなる気配がしない。なので僕は少しふざけ始めていた。まずだるま落としの性格を考える。憎たらしい顔をしている。僕はそいつを太った王様に例えた。木片を束ねる王様でありながら自重で木片達を圧迫している。つまり圧政を敷いていると考えられるだろう。そんな王様であるから、もちろん民からの信頼もない。少しの衝撃で民と共に倒れてしまう。となるとだるま落としとは一つの王国だったのか。僕の持つハンマーは革命の一手であったか。上手く革命を成功させて民(木片)達を救い出すのだ。僕はいつの間にか鉛筆を手にして机に向かっていた。夜が明けたとき、そこには謎のだるま落としの中編小説と、冷めたココア。背中には毛布が乗っていた。恐らく同居人がしてくれたのだろう。ふと、同居人がノートを見ていないか心配になる。きっと後で話のネタにされそうだ。それはそれで楽しそうでもあるが、やはりあまり触れないでほしい。昨日の夜の魔法が消えていくように僕は冷静になっていき、恥ずかしさを感じながらベッドに身を任せた。
夜の魔法は恐ろしいですよね。
お恥ずかしながら文章の仕事を目指しています。先はまだまだまだ遠いですが、一生懸命1歩ずつ頑張りたいと思います。アドバイス等をどしどし下さると助かります。
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毎日1話以上の投稿を目指していて、今日で9日目、今日2個目の投稿です。