表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/27

07 夏休みの宿題をクリアせよ


 いきなり繭神様からの緊急クエストがあったけど、あとは普通に小学生の夏休み。タヌキは午前中は夏期講。ツルは、なんと絵画教室に通っている。私は来週から群馬のお祖母ちゃんの所へお泊まりだから、それまでに宿題のワークとか、退治しておかなきゃ。算数の計算練習と国語の漢字練習。社会は地名覚えるの。理科は植物の葉の絵を描くって、これ何。のこる大物は自由研究かな。お約束の強制イベント『夏休みの宿題』だね。


 例のダンジョン~じゃなくてショッピングモールは、あの後なんとかツルとタヌキと一緒に全店制覇。お店のスタンプを集めて、先着1000人の記念品もGETしたよ。


 でも3人会うと、やはり出たのはあの神様クエストの話。

 繭神様、やっぱりツルとタヌキの所にも行ったんだ。お礼に加護をくれるって話があって、それからいろいろ話したって・・・どんな話?

 「後で思ったんだけどね、なんで最初にネコん所に神様が現れたのか疑問なんだよね。」

 タヌキがいきなり切り込んで来たぞ。でも、これ訊かれると説明しにくい。

 「あ、それ、わたし、あの神様に訊いちゃった。」って、ツル、訊いたんかい。

 「なんか余所の神様から、近所にネコって子がいると聞いて頼みに行ったんだって。あの神様って、お蚕さんの神様で、猫がお遣いなんだって。」そう。だいたい間違ってない・・・と思う。


 「それで、その余所の神様のこととか、私のこととか、何か言ってたかなぁ。」

 余分な事は言ってないだろうけど、一応確認しておかなきゃ。あの神様なんか軽かったから。

 「ううん。ネコの友だちがツルとタヌキって、皆さん元々動物と御縁があるのかしら。おほほ。ってね。」 ぎりぎりセーフみたい。


 そのあと、ツルは繭神様のお仕事と猫の関係とかいろいろ聞いたらしい。

 「普通の神社は狛犬ってイヌだよね。お稲荷さんは狐。で、繭神さんの所とか、あれが猫の神社があるんだって。うちのパパ、猫大好きだから今度“狛猫”さんのいる所へ連れて行ってもらおうかなあ。あの神様、いるかなあ。」

 どうやら、ツルは、繭神様とお遣いの猫の話をマンガ風にして自由研究にするらしいです。

 「なんたって、神社で猫だよ。猫耳に猫尻尾で御子装束。神様のお仕事する猫って絵になるでしょ。」


 「自由研究のネタにするって、それ美味しそう。なら、ワタシはそれ系で物語にする。」

 タヌキはファンタジー小説好きだからね。

 「神様が加護をくれた後ね、いいチャンスだから神様がらみで疑問に思ってた事をたくさん聞いたんだよね。それって、つなぎ合わせると面白いお話になりそうなの。女神様と村の少女の物語って感じ。それか、山の上の寂れた社に取り残された女神様の話もいいんじゃないかなあ。」


 なら、私も気になって調べかけていたこと、宿題にしてしまおう。

 「繭神様って、養蚕の神様でしょ。だからこのあたりでも養蚕してたんだよね。養蚕の話は社会の時間に習ったけど、よその話だと思ってたんだよね。それで、あの神様がここへ来た頃からの話をいろいろ訊いたんだよ。特にね、あの神様がひとり残された理由も知りたかったから。それでね、実は今あの神社やこのあたりの歴史を調べてるんだよね。私はこれをまとめて自由研究にするよ。」


 これって、神様クエストのクリアボーナスって事になるのかな。そうなら、神様、もう少し手伝ってよね。


しばらく雑事に押されて投稿が途切れていました。

まだしばらく途切れ途切れが続きますが、ブクマしてお待ちいただけると嬉しいです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ