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超脳力者の不善業  作者: 高島良太
2.超脳力者の悪口
7/17

暴力

「なあ、きみ。ちょっと金貸してくんね?」


 これはヤバイ。完全にカツアゲだ。


「すいません。320円しか持ってないっス」


 しっかり頭を下げて財布を出す。


「うわ。本当に金ないじゃん!じゃあこれは土下座してもらうしかないな〜」


 

 財布を逆さにし、適当に捨てたので拾おうとするとーーーー


ガンッ!


「ほら!早く!」


 金属バットで最勝の頭を無理矢理沈める。


「.......すいません」


 最勝は従うしかなかった。

 これは犯罪だが、携帯がなく警察が呼べない。


「ん〜ちょっと声が足んないかな〜お仕置きとしてケツバット〜おいカス抑えとけ」


「は⁉︎ちょっとふざけないでください!」


「ごめん....耐えてくれ....」


 理不尽な要求に立ち上がって、怒りをぶつけようとするが、カスと呼ばれた男が抑えつける。


「あ⁉︎俺に逆らったな。はい、ケツバット2回〜」


「......,」


 もう言うだけ無駄だと最勝は理解し、怒りを押し込め、歯を食いしばった。


「ん⁉︎お前イヤリングなんかつけてんのか!」


 金属バットを持った男が最勝のイヤリングを強引にとり、草むらに投げ捨てる。


「お前あんなんで不良になれるとでも思ったんか〜」


「.......」



ボキィィィ!



 最勝は男の顔面を殴りつけた。



「ぐっ!おい!てめえ調子こいてんじゃねぇ!殺す!」


 ヨロヨロと立ち上がると、男は金属バットを振り下ろした。


 だが、右手で掴みそのまま隙だらけ腹に右足の蹴り。


「ぐぅううぉおお!!」


 肋骨を折った感覚がある。

 もうあいつは立ち上がらないだろう。



 次はこいつ。


「お、俺も被害者なんだ。勘弁してくれよ!」


「そうかよ.....」



 俺はそれだけ言うと腹に右の拳を思い切り入れた。



「ガハァッ!な、なんで...!」


「説明はしねぇ」


 また最勝は殴りかかろうとする。



ガキィィン!



 金属バットを持った男の不意打ちだ。


 金属バットが最勝の頭に思い切り直撃したのだ。


「.......殺す」


「あ⁉︎」


 男は金属バットが凹み、最勝が全く痛がってないことに恐怖を覚えた。


「くそっ!」


 もう1度振りかかるがバットの下に最勝はいないーーーー男の右で構えていた。


「おらぁああ!!」


「あ"あ"あぁぁぁっっ!!」


 男の左肘を殴る。肘は完全に折れて皮が剥けている。血も少し噴き出して草が赤くなる。



「ヒィィィイイイ!」


 おかっぱの男の方見ると逃げていた。

 最勝は金属バットを拾い、思い切り投げた。


 ガンッ!


 回りながらバットが跳ぶ。

 男に当たらなかったが、ガードレールが綺麗に凹む。


「あ、あの!すいませんでした!」


 これを見て、男は謝りながら逃げる。


「逃すかよ...」


 最勝は左足で踏み込むと、尋常じゃない速さで男に追いつく。

 そして足を掴み、人通りのない草むらへ放り投げる。


「そらぁあああ!!」


 そして空中に跳び、男の頭を掴み、地面に叩きつける。そのまま倒れて、草の上をずり落ちていく。

 


 最勝は呟いた。



「この辺でいいか.....」



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