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超脳力者の不善業  作者: 高島良太
2.超脳力者の悪口
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謝罪

「ただいま....」


 紗英が玄関を開けて家に入る。


「あら、今日は遅かったはね」


「ちょっとね...最勝は?」


 紗英はとりあえず最勝と話し合おうと考えていた。


「今、寝てるわよ。昨日夜更かしでもしたのかしら」


 呆れたように紗英の母は呟く。


「分かった...」


 やっぱり、疲れてるんだ.....


ガチャ


 寝室に入ると確かに最勝は寝ていた。


 うなされているようなので紗英が頭を撫でると、心なしか顔が綻んだ。


「ごめんね....」


ーーーー


「おい、起きろ!食事だって」


 最勝が呼んでいる。


 そっか...寝てたんだ....


「うん....分かった」


「あと.....それとな....その、さっきの話だけど....」


 紗英が目を覚ますや否や最勝は話を切り出した。

 最勝は早く仲直りしたかったのだ。


「ごめんね!」



 その言葉を口にしたのは紗英だった。



「は⁉︎」


「私にそっくりな字だから、疑うのも当然だよね。それにまだ話の途中なのに勝手に出てったりして....最勝の方が悩んでるに決まってるのに...本当にごめんね」


 紗英は立ち上がって最勝の手を取った。


「何言ってんだ!お前は悪くねえだろ!!」


 思わず怒鳴り声を上げてしまう。


「いや!最勝は何も悪くないよ」


 優しく紗英が微笑みかける。


 何で....!俺が謝ればいいのに....!


「いい加減にしろ!お前の言いたいことはそんなんじゃねえだろ!!」


ドン!


 最勝はカッとなり、紗英の手を振り払い押し倒す。


「あ...」


 最勝は思ったより紗英が勢い良く倒れたので心配する。


「........ごめん」



 これも紗英の言葉だった。

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