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超脳力者の不善業  作者: 高島良太
1.超脳力者の両舌
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秘密

「えー、昨日言った通り進路希望を書いてくれ」


 進路希望調査の紙を配りながら、話しているのは竹田(たけだ) 正孝(まさたか)。最勝のクラスの担任であり、学年主任でもある。

 髪は茶色に近い金髪のイケメンで優しい目をしているため女子からの人気がある。


 俺も家庭事情や成績などの悩みを親身になって聞いてくれたので、好きな先生である。


「何か悩み事もあれば聞くからな〜」


 竹田が配り終わり、席につく。


 あぁ〜、進路か...まったくわからない...


 最勝が頬杖をつき途方に暮れる。


「いやぁ〜俺はやっぱり警察かなぁ〜」


 話しかけてきたのは瀬川(せがわ) 海人(かいと)。最勝の中学からの友人でよく遊ぶ仲。

 髪は青がかっており右に髪を流している。



「へっ。親のコネかよ」


 最勝が嘲笑う。

 というのも実は海人の父親は有名な警察署長らしい。


「そんなんじゃねーよ。ちゃんと日頃から鍛錬してんだよ。実はな俺な...」


「うん?」


 急に海人が小声になったので、最勝は耳を貸す。


「拳銃持ってんだよ」


「はぁ⁉︎」


 大声をあげた最勝をシィー!と人差し指を口に当て怒る。


「すまん...で、それって違反じゃあ...」


「そうだよ違反だよ。親父が落としてたんだ」


 こそこそと話し合っているとーーー



「進路希望書いたかな?」


 竹田が最勝達を覗き込んでいた。

 


「は⁉︎、はい!」


 急に話しかけられ、2人共変な声を出す。


 まさか、聞かれてないよな.....


 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


「君...僕が悩み事あるか?って聞いた時右頬を何回も触ってたよね...?」


 いつもの優しい声で竹田が聞く。


「それがどうしたんですか?」


 彼の名前は星野(ほしの) 陽人(ようと)。少し短めの黒髪でメガネをつけており、ぽっちゃりしている。最勝のクラスメイトだ。


「それって...君が凄く動揺する時の癖なんだよね」


「⁉︎」


 バレているのか....どこまで知っているんだこの人は....


「君はどんなことを隠してる?」


「何言ってるんですか。先生。冗談やめてくださいよ。何も隠してません」


 笑いながら星野は返したが笑いが引きつっていた。


「後頭部を君は3回も掻いたね...」


 ポンと竹田は星野の肩に手を置く。

 そして星野の耳もとまで顔をもってくる。



「それは...君が嘘をつく時の癖だ...」


 


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