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超脳力者の不善業  作者: 高島良太
4.超脳力者の邪婬
11/17

先生

「ヒィ!く、来るな!!」


 仮面の男は必死に怪物を追っ払うが、抵抗虚しく、怪物は男の前まで来て大木のような腕を振りかぶる。


 あぁ、やられるーーーーー


「やめろ!!」


 突如、入り込んで来た怒号に仮面の男と怪物が声の方向を見る。


「........先生........!」


 先生と呼ばれた男も同様仮面をしており、スーツを着ている。


 そしてスタスタと怪物の前に行き、



「死にたくないなら.....戻れ.....」

 


「.......!」


 そう言い放った瞬間、怪物はドスドスと元の檻に戻っていく。


「これは......どういうことですか....?」


 丁寧な口調で、仮面の男に尋ねるが、怒りが混じっているのがわかる。


「すいません!ターゲットに賞金を取られてしまいましたぁ!!」


 仮面の男は土下座して必死に許しを乞う。仮面をしていても、泣きそうなのが伝わっくる。


「⁉︎何ですって.....今、なんと......」


「私の所為で賞金が......」


「そこではありません!ターゲットというのは.....⁉︎」


「もちろん、池ケ谷最勝のことですよ!作戦じゃなかったんですか?」


 仮面の男は最勝を此処に来させて殺す計画を仕組んでいたと思ったらしい。


 バカな....!池ケ谷を仕留め損なったと聞いたが、ここにも.......


「まあいいです。あなたも早く、仕事に戻ってください。これからすべきことが沢山あります....」


「え⁉︎あの、責めないんですか?」


「責めたりなんてしませんよ。ハハハ。そんな怯えないでください」


「あ、ありがとうございます!!」


 仮面の男は深々と頭を下げる。


 謝意が有る者はより働く....


「いえいえ....」


 "先生"は観客席から闘技場を見下ろす。


 やってくれたな池ケ谷....まさか奴も「力」を持っているとは...


 闘技場には血に濡れた怪物の足跡や拳の跡、ーーーーそして頑丈な素材の床を大きく凹ませる、小さな足跡があった。


 まさかあそこから此処まで跳んだというのか....!

 どんな「力」か調べる必要があるな.....


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