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雨と後悔、10年後。  作者: 結記
1/8

「神さま、なんで彼らだったんですか?」


なんど、問うたことだろう。


返事など、返ってこない質問を、一人きりの部屋で呟く。


あれから、何年時が経ったんだろう。


もう、10年になる。


僕は、今でも後悔している。


あのとき、無理矢理にでも────



「寿くん。ご飯ですよ」


振り返ると、妻が立っていた。



「あぁ、今行くよ。奏ちゃん。」



─────僕の妻は、最愛の人を10年前、亡くした。


その人は、僕の兄であった人──────────

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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