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敵との遭遇?

お待たせして申し訳ありません! 第四話、スタートです!

「クッ! このっ!」

「フンヌアッ! 全く、もう! 熱烈っ、な、歓迎、じゃないの、ヨッ!」

「二人とも、無駄口叩いてる場合じゃないでしょ! 吹き荒れろ! 『ウィンド・ウォール』!」


 ジェシカの発動した魔法が風を生み出し、ボクたちに(まと)わりついていた猛獣を吹き飛ばした。


「ありがとう、ジェシカ。助かったよ」

「ホーント、アンタの魔法の腕前には関心しちゃうわネ~」

「どの口が言ってるの? アンタが全力出せれば、このくらい造作もなく再現できるでしょ? それよりも二人とも、これって……」

「うん。多分、魔王軍の残党の仕業だろうね」


 ボク達が町に足を踏み入れた途端、突然無数の獣が襲いかかってきたのだ。

 野生の獣であれば理由もなく襲ってきたりはしない。それに襲ってきた猛獣たちは種族もバラバラだったし、なにより明らかに連携をとってこちらを襲ってきていた。何者かの意思を感じる動きだった。

 いきなりの強襲につい浮き足だったけど、今回はジェシカの魔法に救われたな。


「でもほ~んとどうしようかしらネ~。さっきは一応殺さないようにしたけど、これ以上こっちに噛みついてくるようなら首根っこへし折らなきゃならないわネ」

「いや、まずあの状況でそこまで加減してたことに驚きだよ。なんていうか、魔王の面目躍如ってところか? ボクなんか無我夢中だったのに」


「そうだわさ! なんであちしのビースト共相手に余裕かましてんだわさ!」


 不意にカン高い少女のような声が聞こえてきた。声のした方を見ると、新体操のリボンと鞭を足して二で割ったような妙な道具を持った少女がいた。ただし、明らかにただの少女ではない。なにせ、彼女の周りには先ほどの多種多様な猛獣たちが彼女を守るかのように控え、彼女自身もコウモリのような翼と、小さな角を二本生やしていたのだから。


「なぁヤスエ、彼女は?」

「だ~から、アタシ知らないわヨ。まぁ、元魔王軍なのは間違いなさそうネ。あと、恐らく異能持ちヨ」


 『異能』ごくまれに発現する力、魔力のキャパシティの多い生物に発現しやすい傾向にある神秘の力。発現する能力は多岐にわたる。

 そして、この異能とは魔法の大元でもある。かつての学者たちが「誰にでも使える異能」を目指し、体系立てたのが現在の魔法である。


 現代の魔法は大きく分けて七種類に分類される。


 魔力を炎や熱に変換する炎熱魔法、風に変換する風魔法、水や氷に変換する水魔法、土に変換する土魔法、電気に変換する(いかずち)魔法、魔力そのものに質量を持たせて実体化させる光魔法だ。稀にこれらのどれにも分類できない魔法があるが、その場合は異能との判別がつきにくい。違いがあるとすれば、「習得すればだれでも使えるかどうか」の一点に尽きる。万人が使えるものでなければ、それは異能と変わりないからだ。それら七種類の魔法に分類されない魔法はスペシャルと呼ばれている。


「彼女の異能はおそらくあの動物たちの使役でしょうね。似たような能力を文献で見たことあるわ」

「んにゃっ!? なんであちしの能力知ってんだわさ!?」

「あ、ホントにそうなんだ。教えてくれてありがとう」

「はっ! まさかこれは誘導尋問!? くぅ~、勇者の卑劣な罠にまんまと引っ掛かけられたのだわさ」

「いや、アンタが勝手に口をヌルンヌルンに滑らせたんじゃないのヨ」

「うるさい! この……魔王様!? え、じゃあホントに勇者の一行と旅を……。ひ、卑怯なんだわさ!」

「卑怯もらっきょうもあったもんじゃないわヨ。大体、アンタその数従えておいて卑怯だなんだとか言うなんて、どんだけ図太い神経してるのヨ。ンモ~、呆れてモノも言えないワ」

「ムッキーーッ!」


なんだか、ぐだぐだになってきちゃったな。こんなやつがホントに元魔王軍なのか?


ほんっとお待たせしてスンマセンでしたっ!

いや、ちょっとリアルの方で生活サイクルの変化があったり、ストーリーの軌道修正してたら気付けば前の更新から一ヶ月近く、申し訳ありませんでした!

じ、次回の更新は、その~、あまり遅くならないようにしますが……とりあえず未定です(小声)

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