意識世界の旅人4 体験操作能力は最強
さて、そうして私は、その体験を自由に出来る能力=「体験操作能力」を使って、
いろいろな世界を旅し始めました。
ある時などは、とある異世界で魔王という存在と遭遇し襲われました。
私には、戦う力などまったくなかったので、あっさりとやられてしまいました。
私の肉体は、一瞬でズタボロになりました。
ですが、、、私は、幸福でした。
そう、私の肉体が滅びても、私の意識は、残っていて、幸福感を味わっていました。
魔王は、「チッ、このゴミめが、、、」などと言って笑っていましたが、、、
私も、笑っていました。
多分、魔王よりはるかに楽しく笑っていたと思います。
そして、私は、死後に私の能力で魔王の笑いを奪って、最高に不幸な気分を与えました。
ほっとくと、私はともかく、他の魂に同じようなことをすると予想されたからです。
魔王は、不機嫌そうな顔になり、、、ついに、、、生きていることそのものが嫌になってしまって自殺しようとしたので、自殺しない程度の不幸を味わうように調整してやりました。
魔王は、世界の覇者となり、ヤリタイ放題していましたが、、、私がヤリタイ放題されている人々すべての体験を最高に幸せな状来に変えてしまったので、魔王のヤリタイ放題で不幸になる人は、いなくなり、魔王だけが、それはそれは、ヤリタイ放題しながら、、、ひたすら最悪な体験を味わい続けました。
残酷な拷問も、誰も恐れなくなって、ついには、魔王は、ヤリタイ放題できるのに、、、ヤリタイ放題している相手全員にけんもほろろにバカにされるようになってしまいました。
たしか、、、そんな世界もあったなと、、、記憶しています。
そんな感じで、私はいろいろな世界を旅し、いろいろな世界の可能性を見ました。
ある世界では、
マッチ売りの少女に、本当の幸せ体験を、プレゼントしたこともありました。
マッチをすれば、望む体験が得られるようにしてあげたのです。
人々は、彼女を不幸な少女と哀れみましたが、、、私は彼女が、実は、満たされていたことを知っています。
魔物に襲われても、、、人にどんなことをされても、牢屋に入れられても、
拷問されても、、、何ともないどころか、最高体験を付与することで、何の問題もなくなることが、わかりました。
私は、いろいろな世界で「体験操作能力のすごさ」を再確認しました。
もはや,勝ち組とか負け組とか、意味がありません。
勝ち負けよりも、それで得る体験そのものが、問題なのです。
はっきりいって、世界の舞台設定なんて、全部、どうでもよかったのです。
大事なのは、魂たちが味わう体験そのものであり、表面的な世界の現象は、いろいろな体験と紐づけされていたために重要視されていただけだったのです。
だから、その紐づけを入れ替えれば、状況はまるっきり逆転してしまうのです。
つまり、体験操作能力は、魂たちにとって最高最強能力だったのです。
あらゆる破壊兵器も意味がありません。
あらゆる悪意も意味がありません。
あらゆる拷問も意味がありません。
なぜなら、その結果を無理矢理に望む体験にしてしまえたからです。
この最高最強能力を持っている限り、本当の意味で、無敵になります。
爆弾のような破壊力はありませんが、無敵になることだけは確かです。
逆に、この能力を敵にまわせば、絶対、負けます。
何をしようが、、、相手は最高に満足し、、、自分は、最悪の体験を受けてしまうからです。
表面的に何をするか、、、など、意味がなくなります。
殴ろうが、罵倒しようが、あざ笑おうが、ひき肉にしようが、、相手は、平気で幸せであり続けます。
逆に、体験操作されてしまう側は、相手をぼこぼこにしようが、どうしようが、寝ても覚めても、、、夢の中でも、、、最悪の体験を受け続けます。
皆に褒められ賞賛されながらも、、、平伏されながらも、最悪の気分や苦しみを味わい続けるのですから、、、もはや手の打ちようがなくなります。
「何をしても、、、無駄」状態 という感じでしょうか。
そうなれば、核兵器などを持っていても、使っても、もはや、意味がありません。
どんな願い事でも、ひとつだけかなう、、、というような場面にもし遭遇したら、
この「体験操作能力」を求めるといいでしょう。
ここでそっと内緒で教えておいてあげましょう。
悪用しなければ、その能力で確実に世界を平和にできます。当然、自分も満足させれるようになります。あらゆる苦しみの体験を、世界から消滅させれます。
結局、つまり、、、、そういうことだったのです。
悲劇や苦しみの多い意識世界のほとんどは、その世界の創造主や支配者が、この体験操作能力を、自分たちに都合のいいように操作設定して悪用していたのです。
私は、意識世界を旅しながら、、、そう実感することになりました。
これが、、、、私が、いろいろな意識世界を旅して見つけた「秘密」でした。
「絶対的な体験操作能力」、、、その能力を愛情深い思慮ある魂が独占的に使うならば、世界はあらゆる魂にとってこの上なく素晴らしいものになるのです。