表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/48

意識世界の旅人2 意識世界の秘密

私は、意識世界の旅を続け、ひとつ秘密を見つけました。


多くの人々は、強さやお金や名声を求めていましたが、私は、違うものを望みました。


それは、体験そのものを、自由にできる能力でした。


人々の多くは、本能の欲求を満たすことを願っていましたが、私は、その満たされたり、満たされなかったりする、、、、体験そのものを自由にできる能力を求めました。


私は、体験そのものを自由にできる能力だけを求めたので、私は、お金もなく、力もなく、地位も名声も持てませんでした。

いわゆる社会的に最低の状態となりました。


食べ物すら、まともに食べれませんでした。


ですが、私は、その能力を持って以来、ずっと満たされていました。


なぜならば、その能力を使えば、飢えも渇きも痛みも孤独感もいじめられることすらも、、、

私を不幸にすることがなくなったからです。


瀕死になっても、私は、最高の体験を味わっていました。

想像できないかもしれませんが、体験そのものを自由にできるとは、そういう

ことなのです。


悪口を言われても、幸せでした。ぼこぼこに殴られても、痛みもなにもありませんでした。殴られることが実に気持ちよいくらいなのです。

指を折られた時ですら、気持ちよさや心地よさや楽しさを味わいました。

悪夢を見ている時ですら、私は、最高に満たされていました。


体験そのものを自由にする能力を使えば、そう意思するだけで、すべての苦しみが、消滅し、望む体験が得られるのです。


表面的な不幸のすべて、悲惨で残酷な現象のすべてが、、、、ただ、その結果生じる体験を入れ替えるだけで、根本から変質してしまいました。

私は、拷問を受けながら、、、絶叫しながら、最高の喜びを味わっていました。

他人には、それが地獄体験に見えたことでしょう。

私は、サービスで、苦しむ演技をしてあげたりもしました。。。

真実を知らない残酷な人々の姿を見ながら、時々、爆笑してしまって、気味悪がられましたが。。。そいう時は、気が狂ったと思われました。


これが、私の見つけた秘密でした。


つまり、魂たちは、ただ、自分の受ける体験に束縛されているに、過ぎなかったのです。


体験さえ、自由にできれば、あらゆる不幸も欠乏感も、飢えも寒さも痛みも、悲しみも、怒りも、恐怖も、渇望も、本能も、、、魂を束縛することができなくなるということに気がつきました。


これが、意識世界の秘密だったのです。


表面的な不幸や悲劇や肉体というものは、体験の本質ではなく、私達に恣意的な体験を与えるための、その仕掛け、装置でしかなかったのです。

社会や文化や経済というものも、また、そういうものでしかありませんでした。


「意識世界の本質とは、魂(=体験者)が、何を体験するか でしかなかったのです。」


だから、、、世界が消えたとしても、お金がなくなっても、肉体がなくなっても、

社会がなくなっても、家や車や所有物がなくなっても、愛する者がなくなっても、、、この体験を自由にできる能力があれば、すべての望みがかなうのです。


多くの魂は、まだ、そうした表面的な対象抜きでも、その結果生じる体験そのものを自由にできれば、自分にとって必要十分であるということに気がついていません。


そして、必死で、世界の滅びを回避しようとしたり,他者を殺しても生き残ろうとしたり、他者から奪ってでもお金を得ようとしたり、異性を独占しようとしたり、、、するわけです。


でも、時々、気がつきます。求めるお金や愛人や物を得ても、、、死闘の末に生き残っても、

生存競争に勝利しても、、、、求める体験が得られない、、、、ということも結構あるのだということに。。。


そういう時が、本質に気がつくチャンスなのですが。。。多くの魂は、別の対象を得れば、なんとかなると思い込むようです。


私は、はじめは、その体験を自由にできる能力 を自分にだけ使いましたが、、、

後に、それを他の魂にも使うようになりました。


なぜなら、人々が、あまりにもいろいろな望まない体験に束縛されていて、

ちょっと助けたくなったからです。


まあ、いたずら心もあったかもしれませんが、その話は後で、また。。。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ