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いつまでも残る心の傷  作者: 桜木莉緒菜
24/24

帰宅

私は、約2か月ぶりに故郷の町に降り立った。

懐かしい空気、懐かしい方言、懐かしい景色、すべてが懐かしく愛おしく思えるほどだった。

児童相談所が年末年始の休業中のため、開業するまで父や祖母のいる自宅に泊まることになったが、私は親戚たちと同じ部屋で寝ることになった。


父と二人きりになっては行けないと釘を刺され、父も手を出すな的な内容の念書を書かされているらしい。

とにもかくにも、久々の地元で、ここまで大きなことになってしまっているし、親戚もいるため、父も手を出しては来ないだろう安心していた。

実際児童相談所へ向かう日までは二人きりになることはなかった。


年が明け、三が日が過ぎ、児童相談所へ向かう日が来た。

その日は親戚たちもかえってしまって、父と二人で児童相談所へ向かうことになった。

向かう途中に山はないし、人通りも多く、人目につかないところに無理やり連れていかれない限りは問題ないと思い渋々父の車に同乗した。

車内では、しばらくの沈黙の後、父は意味の分からない書面を書かされたと念書のことを私にはなした。

私は、誰に何を言われようが、この人には伝わらないのかもしれないと悟った。


児童相談所へ無事到着し、身柄を保護してもらい、父と別れた。

星田さんは私の無事を確認し、ほっとした様子だった。


一時保護施設へ向かうと、見知った顔の先生や子供たちがいた。

『たっだいまぁー!!!』と元気よく駆け寄り仲間たちと抱き合った。

たったの数か月が数年ぶりに感じた瞬間だった。

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