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いつまでも残る心の傷  作者: 桜木莉緒菜
22/24

転校と方言

母の家から徒歩約15分ほどの場所にある中学校へ転校した

クラスのみんなは県外から来た私を物珍しそうに見て

休み時間には質問攻めにあった


一つ一つの質問に答え

色んな話題にもついていけるように頑張って話をした

ここで暮らして行くなら、友達を沢山作らなくちゃ

そう思い必死に頑張っていたのに…


クラスの女の子が急に

「先生!この子色々お話してくれるけど、方言で何言ってるか分からないです。」


クラスのみんながいる前で

大きな声でそんなことを言われた

友達を作ろうと必死に頑張ったけど、無駄な足掻きだった


それからというもの方言の壁があると知って、人と話すことを辞め、学校へも行かなくなった

母達と喧嘩をした時は、当てつけのように訛りを酷くした方言で文句を言った


ただただひねくれていくだけの私

ただただ死にたがりが増すだけの私


まだ土地勘のない場所での生活で

近所の駅から大きな駅まで電車で行き

1人さまよっては人が怖くなり慌てて逃げ帰る日々


もうどこにも居場所は無い

安らげる場所はどこにも無い


そんな中、母と話をする機会ができた

泣きながら昔話をして

泣きながらもうここに居たくないと話をしたが

それでも母はあんな奴らのとこに戻せないと言った


私は母が父や祖母を【あんな奴ら】と言ったことが心底許せなかった

酷い人達ではあったが、母がいない間ここまで育ててくれた人達であり、かけがえない家族だったから。


私は母に言った

『あんたは私を捨てたくせに、お父さんやおばあちゃんを悪く言うな』

母は「捨てた訳じゃない、あんたの父に取られたんだ」と弁解したが、私には響かなかった


私の帰りたい意思が強いと理解した母は、渋々帰ることを承諾した

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