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いつまでも残る心の傷  作者: 桜木莉緒菜
20/24

他人と過ごす不安

母が住む場所と私がいる場所は県をいくつかまたいでいる為、何度も行き来することが難しい


なので母の元に、お試しでお泊まりはせずに、そのまま正式に住むことが決定した


私は母の事を、まだ他人と認識している

知らないおばさんが、急に目の前に来て貴方の母ですと嘘をついているのではないかと疑いたくなるレベルだ


大人達の中ではトントン拍子に話が進み

あとは私の回答待ちだった


実の親姉兄と、一緒に暮らせる、会えるという事は昔からの夢だったから嬉しいのは間違いない

だけど、いざ会えば知らないおばさん

そして知らないお姉さんとお兄さん


だって覚えてないんだもの

連絡だってずっと取ってなかった

そんな人達と上手くやっていけるのか不安でしか無かった


でも全く知らない血の繋がりもない人のところや施設に行くよりはマシなのかもしれないと思い、母と暮らすことを了承した


そこから直ぐに手続きが始まり、行く日が決まってからは保護所のみんなと最後の日まで思い出を作った

秘密裏に連絡先だって交換した

ホントはしては行けないことだけどね

「絶対シャバで会おうぜ!笑」

なんて、約束も交した


星田さんに梨花へ連絡とってもらい、県外へ行くことが決まった事を報告し旅立つ日に見送りに来てくれることになった


そして当日、保護所のみんなが寂しいと泣いてくれたり、元気に笑顔で頑張れよって背中を押してくれた


保護所で最後の挨拶をしたあと、着替えて母の待つ待合室に行った

それからは久しぶりの外の空気を満喫しつつ、長年住んだ街に別れを惜しんだ


梨花とも会い、最後にプリクラを撮り、また会おうねと約束し別れた


辛い事の方が多かった土地だけど、素敵な友人たちとの別れが辛く泣く事しか出来なかった


母の住む場所へは新幹線で、約半日かけて到着した

その足でとりあえずの生活用品を揃え帰路に着いた

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