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いつまでも残る心の傷  作者: 桜木莉緒菜
19/24

生活の場所

個室で1週間ほど過ごした


かなり父に顔が似ている先生もいて、その人が来るんじゃないかと不安になる日もあった

個室だし、外はどうなっているのか分からないし、どう逃げていいのかも分からない


窓を開けても、5センチくらいしかあかないから、窓から外に出ることも出来ない

部屋の隅に座り込み膝を抱え、捨て犬のように震えるしか無かった


そんな生活にも終わりが来た

他の子達と集団生活することになった


みんなの前に立ち挨拶をした

幼児さんから高校三年生まで沢山人がいた


そこからは質問攻め

どこの中学?ここ初めて?

地元〇〇なら誰々さん知ってる?

ヤンキーや真面目っ子、オタクなど、色んな子がいて、でもみんな割と仲が良かった


でも皆は「なぜここに来たのか」は直接的に聞いてこない

悪いことしたん?家の都合?それしか聞かないんだ


みんなそれぞれ悩みがある、苦しんでいるって分かっているからこそなのかな


精神的な病気を抱えている子もいて、その子が発狂しはじめて、集団パニックになることも少なからずあった

仲はよくても、やっぱり性格が合わないとかで、喧嘩や嫌がらせも多々あった


私は混乱して記憶を飛ばすことが増えた

記憶が飛んでいる間は発狂して叫んで泣いて暴れている

それから精神科病院に通院するようになった


数ヶ月過ごすうちに、色んな子と仲良くなり、色んな子が出入りした


家に帰った子や、施設に入った子、里親に引き取られた子、少年院に行った子、脱走して行方不明になった子


はたまた、家庭事情で舞い戻ってきた子、施設で問題を起こし帰ってきた子、施設や里親が合わず帰ってきた子、悪いことをして捕まった子


出入りする理由は様々だった

変わり果てた様子で帰ってきて再会を喜んだこともあった


そんなみんなの動向見て、私は今後どうなるのか、帰されるのか、施設に行かされるのか不安でパニックになっては暴れていた


施設には行きたくない、施設にいた子に中の話や先生たちの話を聞く限り、あまりいいと思える印象はなかった

里親に関しては全く知らない何処かの家庭に入り他人と生活するなんて、怖くて考えすらしたくなかった

でも、帰ることは出来ないんだろうな、帰ってもまたされるかもしれない恐怖に怯えるんだろうな

勉強もしていないし、家もないし高校なんて無理だな…これからどうなるんだろう…怖い……

色んな考えや思い感情が入り乱れ葛藤した


そして、私の今後について、今回は警察には言わない事となり、生活する場所については帰宅する事は出来ないと言われた


施設か里親か……母親の元へ行く事のどれかを選ぶことになった

父が母に連絡を取り、母が面会にきた

顔すら覚えていない母

一緒に暮らすことを許可してくれた


まずは数回のお泊まりをし、慣れてから一緒に暮らすことを正式に開始する流れのはずだった

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