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いつまでも残る心の傷  作者: 桜木莉緒菜
16/24

祖母と奴隷

同じクラスの松本くんが隣の席で、たまたま少し他愛もない話をしていた時があった


それを見ていた篠崎さんと古賀さんに、突然いじめられるようになった


いわゆる嫉妬

何の感情もない会話だったのに、美人でもなんでもない私が、男たらしと言われた時は震えるほどにムカついた


男なんてみんな父親と同じで、好きなんて感情は一切なかったのにそんなことを言われたんだ


靴の中に大量に砂を入れられたり、画鋲を入れられたりネチネチとしたいじめ、嫌がらせだった


やり返そうとも思ったが、何となく担任に報告して、話し合いを設けてもらい、誤解を解き和解をした


それを見ていた布施くん、私が虐められキャラと認識したのかよく嫌味を言ってきたり、嫌がらせをされるようになった


担任に言っても変わらないから諦めて我慢した

どうせ男なんてそんなもん

自分の欲求に素直なだけストレス発散の捌け口なんだ、そう思った


布施くんの嫌がらせに耐え、父の事にも耐え死ねない死にたがりのままもがく日々をすごしていた


そして転機となった出来事

小学校の時同じクラスだった金子さん

中学では違うクラスになったが、小学校の時の話を持ち出してすれ違いざまに

「死ねばいいのに」

なんて言われて、死にたくても死ねない辛さがお前にわかるのかと苦しくなり


私は初めて自ら学校を休んだ


お婆ちゃんは私の様子を見るなり、怒鳴って袋叩きにすると思ったら違った


「学校行かんのか?」

『……行かない、休む』

「分かった、なら学校に電話しとかないかんね、体調悪いって言っとくよ」


拍子抜けした

きっと「学校行け!行かんなら一生学校行くな!」って言いながら袋叩きに合うと思ってたから


それからは度々学校休んでは、ベランダから見える学校を睨みつけて、チャイムの音を聞くのがデフォになっていた


学校休んだ日から、何故かお婆ちゃんは優しくなっていた

ご飯の作り方を教えてくれたり、一緒にテレビを見て笑ったりした


骨粗鬆症で足が悪くなり、外出時は車椅子が必要になってからは

朝車椅子を押して病院へ送り迎えをし、お婆ちゃんのお昼ご飯を作り、学校へ行く

クラスには行かず、相談室登校でお昼を食べて

帰ると一言言って帰宅することが多くなった


時には学校へ行くと言って行かず、自転車に乗って15分くらい先の海へ行き、砂浜に座り込み溺死を考えた


私はきっとひねくれていた

お婆ちゃんが優しくなったのは体が言うことを聞かないから、私を奴隷として世話をさせるため

私のことをすきになってくれた訳ではない

大人は偉いから子供を利用するんだ

でも反抗したら捨てられる

捨てられたら生きて行けない

そんな考えがふつふつと湧き上がっていた

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