第1節 魔女が営む探偵事務所④
新しく書いたやつになります。誤字が多いと思いますが、何卒
AM 10:20 探偵事務所 如月
五十嵐さんの迎えの車を待ちつつ、あれから貰ったタブレットを眺めている。予定では、10時には迎えに来る手筈だったが未だに来ない。恐らく、何か起きたのだろう。
ラスティアが淹れたコーヒーを飲み、タブレットに保存されている動画を再生する。再生されている映像は、余りにも凄惨なものだった。
なんと、4人の10代の男女が全裸で暗いところに居て、その内の2人がもう2人の方の体に刃物を刺し、腹を開かせて臓器を放出させて殺させたのだ。そして、殺した方の2人もまた、首を刃物で切っては多量の血を出してそのまま事を絶えた。
「これは流石にやってるな。ここまでするとは余程自分の技術に過信しているらしい」
私はその動画を、何度も見返す。よく見ると、殺した方の2人の目には普通では無かった。
ズームしてみると、画質が荒いせいか、胸元に何かの痣があった。
やはりこれは、被害者の遺体を調べる他にない。ハイテクになっていく現代でも、実物をみる方が手っ取り早いのはいつの時代も変わらないのだから。
そう考え事をしていると、ラスティアが事務所に入ってきた。
「姉さん。道警の人が来たよ」
「わかった。すぐ行くよ」
どうやら、五十嵐さんがようやく来たみたいだ。私は支度を済ませ、事務所を後にする。
玄関を出ると、黒いプリウスが止まっていた。
「悪りぃな、お嬢さん。野暮用が出来ちまって遅ちまって」
「いえ、いつ来るのかと暇を持て余した所ですよ」
五十嵐さんは助手席の荷物を後ろに置くと、私に乗るよう促す。
私は五十嵐さんの車に乗り、警察署に向かった。
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数分後 北海道警察 中央警察署
五十嵐さんの車で警察署に着く。ここからは中島公園までは、それなりに離れてるので地下鉄とチカホを使えば行けない。
まぁ、誠意なら受け入れるのが礼儀と言うものだろうか。
警察署に着くと、五十嵐さんに案内された部屋で待つことになる。
「ここで少し待ってくれ。それと、望月に事件の資料を持って来させるわ」
五十嵐さんはそう言うと、ここを後にする。私は、用意されたコーヒーを飲みながら待つ事にした。
しばらく待っているとドアが開き、望月さんが来た。塞がれている手には、事件の進歩をまとめたファイルがあった。
「すいません、キサラギさん。五十嵐さんの無茶振りを聞き入れてくれて」
「提案したのは私ですので、お構いなく。それより、そのファイルは?」
望月さんは、両手いっぱいの資料をテーブルに置く。ページいっぱいにまでに挟んでるためか、相当重いのだろう。
「五十嵐さんに持っていけって言われて持ってきたやつです。あの人、本当に人使いが荒いんですよ」
苦笑いしながら、私はファイルを開く。中身を見ると、これまでの経緯が書き留められていた。
被害者が亡くなるまでの経緯と、亡くなる前の心境までを記されている。
まさか、ここまでの事件のことを記録していたとは驚いた。ここまで精密に記録するなんて、思ってもなかったからだ。
そう感じながらページをめくってると、新しいページを開く。ペンの描き具合的に、これが最新のものになるだろう。
「これは? また被害者が?」
「えぇ。通報した方によると、発見した場所は酷い状態だったそうです。全裸の10代の男女4人組が2人ずつ外傷は違えど、全員出血性ショックで亡くなったそうです。鑑識によると、殺害後に自殺したそうですし」
「4人共死因が出血性ショックで、その内2人はもう2人を殺害後に自殺したと」
やはりそうか。あの映像は、この事件のそれも最近亡くなった4人のものだったのか。
そうなると、少し気がかりなことがある。奴は、何の為に遠回しなことをやっているのか。
眼鏡越しの吸血鬼のような瞳孔をファイルに向けながら、考える。
望月さんは、何かを心配しているかのように私に話しかける。
「い、如何なさいました? 何かご不明点でも?」
「いえ、何でも。それより、コーヒーのおかわりをもらえたりしますか?」
「は、はい!今持ってきますね!」
望月さんは、私のカップを持っていき部屋を後にする。何かと、慌ただしい人だ。
私は、ファイルを閉ざすと、虚空に向けて話しかける。
「あのタブレットの中身、見たよ。まさか、このようなことになってるとはね」
「あら、それはどうも。野良猫に紛れて撮ってきた甲斐があったわ」
亜空間から、彼女がやってきた。どうやら、女子高生の格好できたらしい。
「なんだ、まだそれ捨ててないんだ」
「ここ数年の中で、一番馴染んでるんですもの。そう易々と飽きないわ」
「そう。それより、ご遺体はどうなってる?」
「警察連中の所にあるわ。何なら、ここだと思うけど?」
「君にしては随分と投げやりじゃないか。目当てのがあったの?」
「さぁ?少なくともそれはないわ。まぁ、それは後になってからの話だろうけど」
2人で話していると、誰かの足音が聞こえる。恐らく、五十嵐さんのものだろう。
「そう言うことで、また何かあったら伝えるわ。アル」
「はいはい。期待はしないけど、また頼むよ」
彼女は、笑顔を見せながら、亜空間に入っていく。亜空間が消えて少しして、ドアが開いた。
「すまんな。鑑識に頼み込むのに、時間食っちまって」
「いえ、待っている間、資料を拝見させていただいたので」
「そうか。それより、遺体安置室の用意ができた。すぐに向かうがいいか?」
「はい、大丈夫です」
私は、そう返答すると、五十嵐さんは私を遺体が保管されてる場所に案内する。
そして、荷物を持ち、私は五十嵐さんの後を追うのだった。
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