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魔女が住まう街にて〜Incident analysis by modern witches〜  作者: nashlica
file1:【魔女と欲に溺れる魔術師】 2020年 6月
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第1節 魔女が営む探偵事務所④

新しく書いたやつになります。誤字が多いと思いますが、何卒

AM 10:20 探偵事務所 如月


 五十嵐(いがらし)さんの(むか)えの(くるま)を待ちつつ、あれから(もら)ったタブレットを(なが)めている。予定(よてい)では、10()には迎えに()手筈(てはず)だったが(いま)だに()ない。(おそら)らく、(なに)()きたのだろう。

 ラスティアが()れたコーヒーを()み、タブレットに保存(ほぞん)されている動画(どうが)再生(さいせい)する。再生されている映像(えいぞう)は、(あま)りにも凄惨(せいさん)なものだった。

 なんと、4(にん)の10(だい)男女(だんじょ)全裸(ぜんら)(くら)いところに()て、その(うち)の2人が()()2()()(ほう)(からだ)刃物(はもの)()し、(はら)(ひら)かせて臓器(ぞうき)放出(ほうしゅつ)させて(ころ)させたのだ。そして、殺した方の2人もまた、(くび)を刃物で()っては多量(たりょう)()を出してそのまま(こと)()えた。


「これは流石(さすが)にやってるな。ここまでするとは余程自分(よほどじぶん)技術(ぎじゅつ)過信(かしん)しているらしい」


 私はその動画を、何度(なんど)見返(みかえ)す。よく()ると、殺した方の2人の目には()()()()()()()()

 ズームしてみると、画質(がしつ)(あら)いせいか、胸元(むなもと)に何かの(あざ)があった。

 やはりこれは、被害者(ひがいしゃ)遺体(いたい)調(しら)べる(ほか)にない。ハイテクになっていく現代(げんだい)でも、実物(じつぶつ)をみる方が手っ取り早いのはいつの時代(じだい)も変わらないのだから。

 そう考え事をしていると、ラスティアが事務所(じむしょ)に入ってきた。


「姉さん。道警(どうけい)の人が来たよ」

「わかった。すぐ行くよ」


 どうやら、五十嵐さんがようやく来たみたいだ。私は支度(したく)()ませ、事務所を後にする。

 玄関を出ると、黒いプリウスが止まっていた。


「悪りぃな、お(じょう)さん。野暮用(やぼよう)出来(でき)ちまって(おく)ちまって」

「いえ、いつ来るのかと暇を持て余した所ですよ」


 五十嵐さんは助手席(じょしゅせき)荷物(にもつ)を後ろに置くと、私に乗るよう促す。

 私は五十嵐さんの車に乗り、警察署(けいさつしょ)に向かった。


 ――――――――――――――――――――


数分後 北海道警察 中央警察署


 五十嵐さんの車で警察署に着く。ここからは中島公園(なかじまこうえん)までは、それなりに()れてるので地下鉄(ちかてつ)とチカホを使えば行けない。

 まぁ、誠意(せいい)なら受け入れるのが礼儀(れいぎ)と言うものだろうか。

 警察署に着くと、五十嵐さんに案内(あんない)された部屋(へや)で待つことになる。


「ここで少し待ってくれ。それと、望月(もちづき)事件(じけん)資料(しりょう)を持って来させるわ」


 五十嵐さんはそう言うと、ここを後にする。私は、用意(ようい)されたコーヒーを飲みながら待つ事にした。

 しばらく待っているとドアが開き、望月さんが来た。塞がれている手には、事件の進歩をまとめたファイルがあった。


「すいません、キサラギさん。五十嵐さんの無茶振(むちゃぶ)りを聞き入れてくれて」

提案(ていあん)したのは私ですので、お構いなく。それより、そのファイルは?」


 望月さんは、両手いっぱいの資料(しりょう)をテーブルに置く。ページいっぱいにまでに挟んでるためか、相当重(そうとうおも)いのだろう。

 

「五十嵐さんに持っていけって言われて持ってきたやつです。あの人、本当に人使(ひとづか)いが(あら)いんですよ」


 苦笑(にがわら)いしながら、私はファイルを開く。中身(なかみ)を見ると、これまでの経緯(けいい)()()められていた。

 被害者(ひがいしゃ)()くなるまでの経緯と、亡くなる前の心境(しんきょう)までを(しる)されている。

 まさか、ここまでの事件(じけん)のことを記録(きろく)していたとは(おどろ)いた。ここまで精密(せいみつ)に記録するなんて、思ってもなかったからだ。

 そう感じながらページをめくってると、新しいページを開く。ペンの()具合的(ぐあいてき)に、これが最新(さいしん)のものになるだろう。


「これは? また被害者が?」

「えぇ。通報(つうほう)した方によると、発見(はっけん)した場所(ばしょ)(ひど)状態(じょうたい)だったそうです。全裸の10代の男女4人組が2人ずつ外傷(がいしょう)は違えど、全員出血性ぜんいんしゅっけつせいショックで亡くなったそうです。鑑識(かんしき)によると、殺害後(さつがいご)自殺(じさつ)したそうですし」

「4人共死因が出血性ショックで、その内2人はもう2人を殺害後に自殺したと」


 やはりそうか。あの映像は、この事件のそれも最近亡くなった4人のものだったのか。

 そうなると、少し気がかりなことがある。奴は、何の為に遠回(とおまわ)しなことをやっているのか。

 眼鏡越(めがねご)しの吸血鬼(きゅうけつき)のような瞳孔(どうこう)をファイルに向けながら、考える。

 望月さんは、何かを心配(しんぱい)しているかのように私に話しかける。


「い、如何(いかが)なさいました? 何かご不明点(ふめいてん)でも?」

「いえ、何でも。それより、コーヒーのおかわりをもらえたりしますか?」

「は、はい!今持ってきますね!」


 望月さんは、私のカップを持っていき部屋を後にする。何かと、(あわ)ただしい人だ。

 私は、ファイルを閉ざすと、虚空(きょくう)に向けて話しかける。


「あのタブレットの中身、見たよ。まさか、このようなことになってるとはね」

「あら、それはどうも。野良猫(のらねこ)(まぎ)れて撮ってきた甲斐(かい)があったわ」


 亜空間(あくうかん)から、彼女(かのじょ)がやってきた。どうやら、女子高生(じょしこうせい)格好(かっこう)できたらしい。


「なんだ、まだそれ捨ててないんだ」

「ここ()()()()で、一番馴染(いちばんなじ)んでるんですもの。そう易々(やすやす)()きないわ」

「そう。それより、ご遺体はどうなってる?」

警察連中(けいさつれんちゅう)の所にあるわ。何なら、ここだと思うけど?」

「君にしては随分(ずいぶん)と投げやりじゃないか。目当てのがあったの?」

「さぁ?少なくともそれはないわ。まぁ、それは後になってからの話だろうけど」


 2人で話していると、誰かの足音(あしおと)が聞こえる。(おそ)らく、五十嵐さんのものだろう。


「そう言うことで、また何かあったら伝えるわ。アル」

「はいはい。期待(きたい)はしないけど、また頼むよ」


 彼女は、笑顔を見せながら、亜空間に入っていく。亜空間が消えて少しして、ドアが開いた。


「すまんな。鑑識に頼み込むのに、時間食(じかんく)っちまって」

「いえ、待っている間、資料を拝見(はいけん)させていただいたので」

「そうか。それより、遺体安置室(いたいあんちしつ)の用意ができた。すぐに向かうがいいか?」

「はい、大丈夫です」


 私は、そう返答すると、五十嵐さんは私を遺体が保管(ほかん)されてる場所に案内する。

 そして、荷物(にもつ)を持ち、私は五十嵐さんの後を追うのだった。

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