第4節 女王に従う転生者③
ついに100話に行きました!!なんだかんだ1年近くやってきましたが、ここまできました
これも一重に皆様のおかげです!ありがとうございます!!
(まぁそんなに見てくれて無いけどw)
さて、最新話です。ついにアルトナとフェルグスの決戦が始まります。
AM 0:00 天神山
天神山を張る結界のルーンによって、入山口が封じられている。皆の戦況を『仮面の魔女』から聞きながら、結界の解呪に取り組んでいる。
しばらく結界の解析を進め、そして結界の解呪を行う。
すると、私の魔力を込めた術式を持って、その結界は解かされた。
「『グリモワル真書 第48節 術式干渉【構築支配】』」
術式に干渉されたことで、結界は解呪される。それに伴い、天神山に入ることができる。
「では、お気をつけて。偉大なる我が主よ」
「あぁ。行ってくる」
『仮面の魔女』が私を見送り、私は天神山に入る。コンクリートで舗装された山道を進むと、兵士たちが私の前に立ちはだかる。
私は、小杖を携え、群がってきた兵士たちを迎撃をする。群がる兵士たちを薙ぎ倒しながら、天神山を登り進む。
兵士たちの血を被りながら、山頂の周辺まで進む。
すると、彼らを率いていた人物たちが、山頂の近くで待っていた。
「よく来たわね。待っていたわ、『魔女』さん」
「親切なものだな。指揮官自ら、出迎えに来るなんてな」
「あら? 私はいつも親切よ。まぁ、欲しいものはどんな手を使っても手に入れる主義ではあるけど」
「ほう? それは奇遇だな。お前が私の敵で無いかったら、良き親友でいただろうな」
私の言葉に、女は言葉を返す。
「へぇ、減らず口ね。それで? あなたは私に服従するの?」
「いや違うな。お前を殺しに来た。ただそれだけだ」
私の言葉に、彼女は言葉を返す。
「いい度胸ね。この私、『女王メイヴ』に対して、無礼なものね。私に対して無礼を働いた事、冥府まで後悔させてあげるわ!」
「それはこっちのセリフだ。誰の街で勝手をしたか、死んで償わせてやるよ」
メイヴと私の挑発合戦を続く。私は、両手に白黒の剣を構える。すると、大柄の男が、私の前に立ちはだかる。
「久しいのう。若き『魔女』よ。女王陛下をやらせはせんよ」
「フェルグス! やはりそばにいたか」
「生憎、これも生前からの付き合いでね。忠誠を誓った主を殺させはせんよ」
「そう。なら、貴様を殺してから女王を殺すとしよう」
私はフェルグス向けて剣を構える。だが、私とフェルグスが戦う前に、メイヴが話し始める。
「フェルグス。今は武器を納めなさい。それより、あなたとは交渉がしたいわ。ここまでやってくれたんですもの、それ相応のものを要求するわ」
「交渉? どういうことだ?」
「それは簡単よ。あなたの持つ『グリモワル真書』を全て私によこしなさい。それで手を打ってあげるわ」
メイヴの言葉にさらに私はイラつき出す。こいつ、どうやら私が最も嫌いなタイプの女みたいだ。
「――――――――断る。あれは私のものだ。気安く渡せるほどの代物じゃない」
私がメイヴの要求を断ると、彼女は怒りを露わにする。どうやら、彼女にとって、『グリモワル真書』はどの宝よりも目当てな物のようだ。
「なんですって!?」
「やはりな。史書の通り、我が儘な女王だ。だがな、私もあれが必要なんだ。貴様に渡すくらいなら、リリィに渡してるよ」
「許さないわよ、あんた。この私をコケにしたこと、後悔させてやるんだから!!」
怒りが頂点に足したメイヴは、フェルグスに命じる。彼女の命令を聞いたフェルグスは、静かに頷いた。
「命乞いしたって、許さないんだから! やりなさい、フェルグス!!」
「女王陛下の命とならば、何なりと。では、始めるとしようか。お嬢さん」
「あぁ。この間のような事はお互い無い」
私は、グラムとティルフィングを構え、フェルグスはカラドボルグを構える。
そして、私とフェルグスとの戦いが幕を開ける。
フェルグスの強烈な一撃と、私の二振りの剣の斬撃がぶつかり合う。その衝突は絶大で、地下鉄で戦った時よりも激しさを増していた。
それほどまでに両者とも本気なのだ。
「なるほど。それが貴様の本気というわけか!」
「そっちこそ、この間とは比べ物にならんな。手加減してたとは思えないぞ」
「無論だ。あの時は、小僧どもが居たんでな。無用に力を出せんかっただけよ」
フェルグスの薙ぎ払いを、私は飛んで避ける。フェルグスもまた、私の炎の魔術をカラドボルグの剣圧で振り払う。
「あのガキどもが居たから本気になれなかったっと? それでは言い訳にしか聞こえんな」
「そうとも。戦いにおいて、ガキを殺すほどの趣味など俺には無い。最も俺にとっては誇りなき戦いは誓いに反することよ」
「そいつらがいないから、今は存分にやれるって訳か。なら、私も敬意を払わないとな!」
フェルグスの目に止まらない連続的な攻撃を、私はグラムとティルフィングで防ぐ。フェルグスから出る魔力を感知し、その攻撃を一つ一つを防いでいく。
だが、グラムとティルフィングでは、フェルグスの攻撃を防ぐには心許ない。私は瞬時にグラムとティルフィングをしまい、眼鏡を外しダーインスレイヴを展開する。
先ほどよりも魔力がはっきりと見え、フェルグスの攻撃に順応していく。
「やはりそうだ。貴様のその剣、魔力を喰らっているな」
「そうだね。この魔具は他の魔具とは違って、人間の血と魔力を喰らいつくすんだ。そのせいで、所有者は極度の殺人衝動に駆られる。
私が持つまでは、これまでに何人かが死んだらしい。まぁ、私にはそれが効かんがね」
「それほど、お前さんの魔力は尋常ではないな。さすがは『魔女』よ」
「本来ならぶち殺しているが、歴戦の勇士が言えば、ご褒めの言葉と受け入れよう。
なら、ここからが本番だ!」
私は、魔力を全開に解放する。それをみたフェルグスもまた力を解放する。
「行くぞ、――――――フェルグス!!」
「来るがいい!! 現代の『魔女』よ!!」
両者の戦いはそれぞれが力を解放することで、苛烈さを増していく。その威力は、『虚数空間』を破壊するほどだ。
こうして、私とフェルグスの戦いはさらに過激になっていくのだった。
次回はもっと苛烈になります。2ヶ月エタったこの話もあと3話程度です。




