【87話】白◾️名前の呼び方
◾️◾️ルナ視点◾️◾️
【ルナ】
「ん~!気持ち良かった~!」
お風呂から出て占領する様にソファーに座った
【ルナ】
「・・・・・」
部屋には私一人だけ
なんの音も聞こえない
【ルナ】
「・・・こんなに広かったっけ?」
サンダーと同じ部屋のはずなのに
とても広く感じる
【ルナ】
「・・・ヤダな・・・この感じ・・・」
・・・一人は嫌だ
【ルナ】
「・・・やっぱり、サンダーの部屋に行こうかな?」
・・・急に不安になる
【ルナ】
「・・・でも、氷歌さんはサンダーと話したいって言ってたしな」
・・・もう、誰にも会えないような
【ルナ】
「・・・・どうしようかな」
・・・聞こえるはずない声が聞こえてくるような
【ルナ】
「・・・・・・」
・・・そんな気がする
【ルナ】
「・・・・・やだ」
・・・気のせいじゃない
オネガイ
・・・聞こえる
ゴメン
・・・本当に聞こえる
ゴメンナサイ
・・・私を呼ぶ声が
ゴメンナサイ
・・・すがる様な声が
タスケテ
【ルナ】
「っ!?」
突然響いたドアをノックする音が声を掻き消した
心臓はまだバクバクしている
【ルナ】
「・・・・・」
また、ドアがノックされた
・・・誰でもいい
・・・とにかく誰かに会いたかった
ドアを開けてそっと覗き来客者を見る
【ルナ】
「っ!?たったか!?」
【鷹】
「こんばんは」
ドアの外の鷹は元気に挨拶してくれた
・・・その笑顔で凄く安心できた
【ルナ】
「どうしたの?突然」
笑顔を返す様にニコッと笑って尋ねた
【鷹】
「ちょっと、時間出来たからさ~遊びに来たんだよね~いいかな?」
【ルナ】
「うん!いいよ~どうぞ~」
笑顔でドアを開けて鷹を招きいれた
【鷹】
「おじゃましま~す」
軽く会釈して部屋の中に鷹が入っていく
ドアを閉めて私も後に続いた
【鷹】
「・・・ねぇ?」
声をかけられて鷹を見ると、何やら考えながら部屋を見回していた
【鷹】
「・・・この部屋狭くない?氷歌がとった部屋だろ?もっと良い部屋なかったのかな?」
部屋を見渡しながら不思議そうに言った
・・・昨日、泊まった部屋より凄く広いんだけどな
氷歌さんがとってくれた、この部屋は最上階の部屋
・・・多分
・・・料金は一番高い
隣のサンダーも同じ部屋だから
・・・2部屋で一体いくらするのかも予想出来ない
【ルナ】
「全然そんな事ないよ!凄く広くてびっくりするくらいだよ!」
両手を振り否定した
【鷹】
「そう?まぁ、ルナがいいなら、いいかな~」
そんな私の言葉で鷹はニコッと笑ってソファーに座ったので私もテーブルを挟んだ向かい合わせのソファーに座った
【ルナ】
「そうだ!今日ね~初めてヴィザールに行ったんだよ~」
早速、笑顔で話しを始めた
【鷹】
「え?初めてなの?」
【ルナ】
「うん!ルルーカの近くに、あんなに大きな街があるなんて知らなかったよ~」
【鷹】
「まぁ、遊びに行くような街じゃないしね~俺は全然行かないし、初めて行ってどうだった?暗かったでしょ?」
少し笑いながら尋ねてきた
【ルナ】
「闇都市って聞いたから怖い人が居るのかと思ったけど、大人っぽくて素敵な街だと思うな~」
【鷹】
「・・・ふ~ん、そうなんだ・・・ヴィザールで何したの?」
私の言葉に少しつまらなそうな顔をして
また、すぐに笑顔で尋ねてきた
【ルナ】
「竜輝と一緒にご飯食べたんだ~竜輝って甘い物が好きなんだね?」
【鷹】
「・・・へぇ、りゅうちゃんと二人で?」
私の問いを分からなかったのか更に質問で返された
【ルナ】
「サンダーとファイヤーさんと4人で食べたよ、今度は鷹も一緒に食べようよ〜」
【鷹】
「りゅうちゃんと何か喋った?あんま喋んないでしょ?」
少しからかうように言葉を向けてきた
【ルナ】
「ん~?そんな事ないよ?小さい時の事とか話したし、でも・・・あんまり話する時間なかったな~・・・」
【鷹】
「なんで?」
【ルナ】
「途中で氷歌さんが迎えに来たんだよね~」
あの時の事を思い出しつつ苦笑いで返した
・・・氷歌さんは悪い人じゃないと思うけど
・・・ちょっと強引過ぎる
【鷹】
「・・・アイツ、邪魔しちゃったかな?」
私の言葉で少し怒った様な声になってしまった
【ルナ】
「あ!ううん!別にそういう訳じゃないんだよ!竜輝にも、遅いから帰った方がいいって言われたし!」
慌てて両手を振り否定した
・・・鷹と氷歌さんの関係は良く分からないけど
きっと本当の事を言ったら氷歌さんが怒られる様な気がした
【鷹】
「・・・りゅうちゃんがそんな事言ったの?」
驚いた様に真剣な表情で尋ねてきた
【ルナ】
「そうなの、私はもう少し話したかったんだけどね~」
【鷹】
「・・・りゅうちゃんが・・・ねぇ・・・」
私の言葉を聞いていない様に不機嫌そうな顔で何かを考えている
・・・私、また間違えただろうか?
【ルナ】
「あ~!そういえば!鷹ってまだ竜輝の事、りゅうちゃんて呼んでるんだね?」
空気を変える様に笑顔で話を振った
小さい頃の鷹はりゅきって上手く呼べなくて
りゅうちゃんっていつも呼んでいた
・・・それが、とても懐かしく思えた
【鷹】
「ん~癖かな~・・・今はりゅうちゃんの事、あんまり呼ぶ事ないしね」
【ルナ】
「ん?・・・そうなんだ?」
【鷹】
「・・・呼んでも返事しないしね、アイツ」
鷹らしい優しい顔でニコッと笑った
・・・やっぱり
・・・鷹も竜輝もあの頃の面影が残ってる
・・・私も
・・・残ってるのかな?
・・・あの頃の私が




