【82話】氷◾️誰のためにもならない
◾️◾️氷歌視点◾️◾️
ルナの腕を引っ張りながらヴィザールの街を歩く
【ルナ】
「・・・なんか・・・竜輝、落ち込んでたよね?」
ルナが肩を落とし落ち込みながらつぶやいた
・・・悪いなんて思わない
【氷歌】
「・・・そう?別に、あの人はいつもあんな顔でしょ?」
・・・アイツがどんな気持ちだろうと関係ない
【ルナ】
「・・・そうかな?」
・・・鷹様の想いはアイツ以上なんだから
【ルナ】
「でも・・・氷歌さんも落ち込んでる顔してるよ?」
【氷歌】
「っ・・・馬鹿じゃないの?・・・あたしのどこが落ち込んでるのよ?」
ルナの顔から逃げるように顔を背けた
【ルナ】
「だから顔が・・・」
【氷歌】
「うるさいから、ちょっと黙っててくれる・・・?」
静かに叱りつけるとルナは大人しくなった
・・・絶対
・・・思わないわ
・・・悪いなんて
・
・
・
【ルナ】
「・・・あの・・・サンダーをお店で待つ約束してたんだけど」
ヴィザールを出た所で怯えながら言ってきた
【氷歌】
「あ~大丈夫よ、サンダーなら簡単に見つかるわ」
アイツなら魔力で探れば簡単に見つけられる
このまま森を進めばいるはず
【ルナ】
「あの~・・・本当に買い物に行くんですか?」
【氷歌】
「残念だけど私はそんなに暇じゃないのよ〜」
【ルナ】
「・・・氷歌さんが行くって言ったのに」
不満そうに小声で文句を言っている
が、今の私には関係ない・・・
【氷歌】
「・・・あなた、どっちなの?」
無意識に声に出してしまった
【ルナ】
「え?何がですか?」
【氷歌】
「・・・いや、やっぱり、なんでもないわ」
・・・こんな事、私が聞く事じゃない
・・・ある意味、この子も可哀相な
・・・いや、どうでもいいわ
・・・・私には
・・・関係ないし
【氷歌】
「・・・・・」
・・・あまり
・・・時間がなさそうね
・・・早く勝負を決めてしまわないと
・・・手段なんて
・・・選んでいられない
・・・長引かせても誰のためにもならない




