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【80話】雷◾️一緒に住む理由



◾️◾️サンダー視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



【サンダー】

「・・・・お前と竜輝はどういう関係なんだよ?」


正直、普通にしてたら友達になりそうな感じじゃないと思った


【ファイヤー】

「それ聞いたら仲間になるか~?」


ニタニタしながら聞いてくる


サンダー「さぁ?」


適当に流してやるとファイヤーは少し悩んで


【ファイヤー】

「・・・まぁ、少しだけ教えてやるよ、ルナと竜輝が上手くいったら長い付き合いになるだろうしな~」


ニヤニヤ笑顔を送ってくる

・・・なぜか寒気がした


【ファイヤー】

「俺が初めて竜輝に会ったのは子供の頃、10歳くらいかな~?多分」


【サンダー】

「多分?多分ってなんだよ?」


【ファイヤー】

「・・・細かいとこに突っかかる奴だな・・・」


恨めしそうな目で見てくる


【サンダー】

「半端に言い方するからだろーが」


反射的に出てしまったので、別に大して気になった訳じゃなかった


【ファイヤー】

「・・・実は俺、自分の本年齢分からないんだよ、だから多分だ」


気まずそうに言ってくるが


【サンダー】

「前に3歳上とか言ってなかったか?」


確かに前にそんな話をした覚えがあった


【ファイヤー】

「あ~・・・それぐらいかな〜っていうカンだよ」


・・・まぁ、コイツの本年齢などに興味はないな


【サンダー】

「・・・・ふ~ん、で?」


適当に流して話の続きを要求してやる


【ファイヤー】

「んで、それから俺はずっと竜輝の家で暮らしてるって訳さ!」


終わり!と言わんばかりに言葉を止める


【サンダー】

「・・・・で?」


すかさず続きを要求してやる


【ファイヤー】

「で?ってなんだ?」


【サンダー】

「まさか、それで終わりじゃないだろうな?」


笑いながら首をかしげるファイヤーを睨みつけてやる


【ファイヤー】

「何が気になるんだ~?」


・・・余計な事は話したくないから俺の疑問にだけ答えるつもりだろうな


【サンダー】

「・・・お前は子供の頃にルナには会ってないのか?」


【ファイヤー】

「お~!いい質問だな!」


ニコッと笑って褒めてくる

どうやら話しても問題ないと思う部分だった様だ


・・・よく分からない悔しさがこみ上げてきた


【ファイヤー】

「俺が竜輝に会ったのはルナが居なくなった何年か後なんだよ、だからルナの事は竜輝から聞いたって訳」


予想通り全く考える事なくぺらぺら喋ってくる


【サンダー】

「あの竜輝が自分から話したのか?」


【ファイヤー】

「聞き出すの大変だったんだぜ~?」


誇らしげに言ってくるが

・・・まぁそうだろうな


あの竜輝から女の話が出てくるとは思わないから本当に大変だったのだろう


【ファイヤー】

「・・・俺が初めて見た竜輝はなぁ・・・本当に・・・人形みたいだったからな・・・」


急に顔がいつもの笑顔ではなく辛そうな笑顔になってきた


【サンダー】

「・・・人形?」


【ファイヤー】

「・・・毎日、毎日、誰とも目を合わせる事もなく、しゃべる事もなく、ただ一人でに動きまわる人形、正直存在感0だった」


思い出すように目をつぶった


【サンダー】

「・・・今とはだいぶ違うんだな?」


今の竜輝も明かるいとは言えないが

・・・それほどでもない


【ファイヤー】

「まぁ、初めて会った時よりは随分喋るようになったよ」


ニコッと本当に嬉しそうに笑った

・・・多分それはコイツのおかげなんだろう


ここまで竜輝を変わらせることはできたが

これ以上はコイツじゃ無理なんだろうな


【サンダー】

「・・・でも、なんで竜輝の家で暮らしてんだよ?」


【ファイヤー】

「・・・・」


無言で目線を反らしながら考え込んでしまった

・・・どうやら、ここはあまり話したくないとこらしいな


【ファイヤー】

「・・・なんだ?そのやってやったって顔は?」


思わず顔に喜びが出てしまったらしい


【ファイヤー】

「は~なんか答えないのもしゃくだから教えてやるよ」


少し考えながら話し出す


【ファイヤー】

「・・・竜輝の父親には技能者が使えてるんだよ、んで、俺はその技能者に憧れて弟子にして貰ったって訳」


・・・・・マジか?


【サンダー】

「・・・聞きたいことが増えた、答えてもらうぞ?」


真っ直ぐにファイヤーを睨みつける


【ファイヤー】

「あ~・・・マズイ事を言ったかな~?」


自分の発言を後悔するように頭を抱え込んでいる


【サンダー】

「とりあえず、お前が弟子入りした奴も竜輝を無視してたのか?」


無視という言い方が正しいのかは分からないが、それに近い事だろう


【ファイヤー】

「・・・それがさ~、俺のも良くわかんねぇんだよなぁ」


そう言って不思議そうに首をかしげる


【ファイヤー】

「竜輝の親父さんは確かに喋らないんだ、でも俺の師匠は俺には普通に喋る、ってか気さくな人なんだよ」


【サンダー】

「あ?竜輝とだけ喋らないのか?」


・・・それって、イジメなんじゃないだろうか?


【ファイヤー】

「そうなんだよな~俺が竜輝の話しをするのも聞いてくれないんだ」


【サンダー】

「なんでだよ?」


本当に理解できないので少し責めるように問いただしてやる


そんな子供じみた事を自分が使えてる人間の息子にしないだろ

いや、大人として、人としておかしい


【ファイヤー】

「俺が知りたいね!」


しかし、ファイヤーにも本当に理由が分からない様で逆ギレっぽく言い返された


【ファイヤー】

「あ~でも・・・」


何かを思い出したようにつぶやく


【ファイヤー】

「俺が世話になりだした頃に、お前は竜輝の友達になってやってくれって言われたような気がするなぁ」


【サンダー】

「誰に?」


【ファイヤー】

「俺の師匠にだよ、俺達には竜輝を見てやる事が出来ないからとかなんとか」


【サンダー】

「・・・なんだそれ?」


【ファイヤー】

「さ~?今、思い出しても意味わかんねぇよなぁ、聞いても答えてくれないだろうしな・・・」


本当に分からない様でうなりながら悩んでいる


【ファイヤー】

「・・・まぁ、別に言われたから竜輝と一緒にいる訳じゃないし、関係ないか~」


考える事を諦めた様でけろっとした顔でニタニタ笑いだした


・・・・ルナといい、コイツといい、お気楽なやつは本当にうらやましいな


【サンダー】

「・・・んじゃ、もう一つ答えてもらうぞ?」


本題に入る為に真剣にファイヤーを見てやる


【ファイヤー】

「・・・嫌な顔だな~?」


その俺の様子にバツの悪そうな顔をして目線をそらしている


・・・よく考えたら初めから気になっていた気がする


【サンダー】

「・・・お前は・・・何者なんだ?」



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