【78話】白◾️可愛いパフェ
◾️◾️ルナ視点◾️◾️
【ルナ】
「すごい・・・本当に全部食べちゃった・・・」
あれから何回かお肉を追加したが全て食べてしまった
・・・ほとんどファイヤーさんとサンダーが食べてたけど
隣を見ると本当に満足そうなサンダー
・・・技能者の人はお肉が好きなのだろうか?
【竜輝】
「・・・技能者は体力を魔法で使う分、食事で補給するらしいからな」
私が不思議そうにしていると竜輝が教えてくれた
【ルナ】
「そうなんだ~じゃあ、氷歌さんもこんなに食べるのかな?」
【竜輝】
「・・・おそらく・・・俺が知ってる他の技能者も良く食べる・・・特に肉を」
・・・お肉にがっつく氷歌さん
・・・想像できないなぁ
【ファイヤー】
「はい!お待たせ~!」
食べ終わった後、何処かに行っていたファイヤーさんがドアを開けて入って来た
手にはトレイを持っていて、その上にはパフェが二つ乗せている
【サンダー】
「お前、まだ食うのか?」
サンダーが呆れた様にファイヤーさんに言葉を向けた
【ファイヤー】
「違う違う、これは俺のじゃなくて~・・ハイ、どうぞ~」
にこにこしながらファイヤーさんが私の前にうさぎのイメージしてそうなイチゴが沢山乗ったパフェを置いた
【ルナ】
「え!?いいんですか!?」
【ファイヤー】
「うん!どうぞどうぞ」
少し戸惑う私に笑顔で答えてくれた
・・・ここまでしてもらって良いのだろうかと少し不安になる
【ルナ】
「ありがとうございます!」
でも、折角なので有難く頂こう
・・・デザートなんて何年振りだろう
・・・とても懐かしい
【ファイヤー】
「はい、これは竜輝のね~」
そう言ってもう一つのチョコレートがたっぷりでくまをイメージしてそうなパフェを竜輝の前に置いた
【竜輝】
「・・・・」
それを黙って見つめる竜輝
【サンダー】
「・・・竜輝が食うのか、それ?」
その様子を見てサンダーが不思議そうに訊ねた
【ファイヤー】
「可愛くて甘いの大好きなんだよ~意外だろ?」
面白そうに笑って答えている
【サンダー】
「・・・まぁ、くまさんは似合わねぇな」
本当に意外そうにつぶやいた
【ファイヤー】
「さてと~んじゃ行こうか、サンダー?」
突然ファイヤーさんがサンダーを誘い出した
【サンダー】
「あ?何処にだよ?」
不信そうにファイヤーさんに目を向けている
【ファイヤー】
「お前にちょっと話があるんだよ、秘密のな」
意味深な事を言ってニコッとサンダーに笑顔で答えた
【サンダー】
「・・・・」
無言でサンダーが私を見ている
多分、私を気にかけてくれてるんだろう
【ルナ】
「あっ、私の事は気にしなくて良いよ?ここで待ってるから」
【サンダー】
「・・・・仕方ねぇな」
私の言葉でめんどくさそうに立ち上がってファイヤーさんと一緒に個室を出て行った
・・・という事は
・・・竜輝と二人っきりだ
【ルナ】
「・・・・・・」
・・・少し急に緊張してきた
【竜輝】
「・・・・・・」
竜輝を見ると何事もないようにパフェを食べている
・・・それを見て私もパフェを食べ始めた
【ルナ】
「・・・ん~!美味しいね~?」
【竜輝】
「・・・あぁ」
私の言葉に答えてくれたけど
・・・なんか元気ない?
【ルナ】
「・・・どうしたの?元気ないのかな?」
【竜輝】
「・・・・・」
・・・無言だ
・・・私、なにか間違えただろうか?
・・・元気ないのかな?って言葉は変だっただろうか?
・・・感じ悪い聞き方をしてしまっただろうか?
【竜輝】
「・・・ルナは意外じゃないのか?」
色々悩んでいると竜輝から話しかけてきた
【ルナ】
「ん?ん?なにが?なにが?」
少しテンションが上がりつつ笑顔で答えた
【竜輝】
「・・・俺が可愛くて甘いものが好きな事だ」
目線をパフェに向けたまま言いにくそうに聞いてくる
【ルナ】
「ん~?よく分からないけど、そういうものなの?」
【竜輝】
「・・・男が好んで食べる事は・・・あまりないかもしれない」
・・・なるほど
・・・それでサンダーもあんな反応してたんだ
【ルナ】
「でも、子供の頃は男の子も女の子も可愛くて甘いもの好きだよね?」
【竜輝】
「・・・そうかもな」
【ルナ】
「大人になったからって苦手にならなきゃいけない訳じゃないし、子供の時のまま好きでいられるって素敵な事だと思うよ?」
私の言葉に竜輝は少し驚いた顔を私に向けて
【竜輝】
「・・・ありがとう」
そう言って少し微笑んでくれた
・・・その表情を見て少し安心した




