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【77話】雷◾️焼肉



◾️◾️サンダー視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



【ルナ】

「持ってきたよ〜」


ドアを開けて入って来たルナの手には山盛りの肉を乗せた皿があった


【サンダー】

「・・・お前の分かそれ?・・・欲張りだな?」


呆れた様に笑ってやる


【ルナ】

「っち、違うよ!みんなの分!」


恥ずかしそうに否定してきた

そんなルナの後に続いてファイヤーが入ってきた


手にはルナの持っていた肉の倍の肉を乗せた皿を両手に持っている


【ファイヤー】

「さ~!食おうぜ~!」


うきうきした様子で席に座った


【ルナ】

「・・・本当に全部食べれるのかな?」


不安そうにつぶやきながらルナも俺の隣の席に付いた


【ファイヤー】

「全然余裕だって!なぁ?サンダー?」


網に肉を載せながらファイヤーがニコニコ笑いながら俺に振ってきた


【サンダー】

「まぁ・・・余裕だな」


これくらいなら問題なく食えるだろう



網に乗せられた肉がゆっくり焼けていく


・・・なんとも食欲をそそる光景だ

・・・自然と顔がほころんでしまう


【ルナ】

「わぁ!なんかいいね~!自分で焼きながら食べれるなんて!」


焼けている肉を見ながらルナが嬉しそうな声を上げているが

うさぎの丸焼きだって自分で焼きながら食うものだと思うが・・・違うのだろうか?


【竜輝】

「・・・食べた事ないのか?」


竜輝が不思議そうに尋ねた


【ルナ】

「あっ・・うん、実は初めて食べるんだよね~」


少し恥ずかしそうに視線を落として答えている


【竜輝】

「・・・そうか」


その言葉に少し表情を曇らせた

・・・初めて表情が動いた気がするぞ


【ファイヤー】

「・・・・・」


何故かファイヤーは肉の乗った、網を無言で睨みつけている


【ファイヤー】

「・・・・こんなんじゃ足りない・・・遅い!」


かと思ったら、叫びながら勢い良く立ち上がった


【竜輝】

「・・・待て」


その腕を竜輝が掴む


【竜輝】

「・・・今日は大人しく食べる約束だっただろ?」


ファイヤーを睨みながらつぶやく


【ファイヤー】

「だって、こんなの一瞬で無くなるって!そしたらまた待たなきゃいけないだろ!?」


焦った様子で必死に何かを説明している様だ


【竜輝】

「・・・それが焼肉だ」


【ファイヤー】

「いや!俺の焼肉は違うっ!」


冷静に喋る竜輝に怒鳴るように反論するファイヤー

・・・やはり正反対だな


【サンダー】

「・・・・・?」


服を引っ張られ隣のルナを視線を向けた


【ルナ】

「・・・ヤバイ・・・ご飯、食べれないかも」


うつむきながら小声で報告してきた


【サンダー】

「・・・なんでだよ?調子悪いのか?」


その様子に少し心配して言葉をかけた


【ルナ】

「・・・竜輝が・・・竜輝がかっこよすぎて胸が苦しい~」


【サンダー】

「・・・じゃ、食うな」


のろけのような実に下らん報告を一括してやる


【ファイヤー】

「ん?ルナちゃんどうかしたの?」


ファイヤーがこちらを向いて訊ねてきた

それに反応して竜輝もこちらに目を向ける


【ファイヤー】

「さあ!行っておいでお肉ちゃ~ん!」


それを見計らってファイヤーが皿に乗った肉を網に乗せた


・・・一皿分全て


【竜輝】

「・・・・・・」


それを見て竜輝は呆れた様にため息をついた


【ファイヤー】

「この方が早く食えるだろ~?」


全く気にしてない様子で嬉しそうに山盛りの肉が乗った網を見ている


【ルナ】

「でも・・・これじゃ焼けないんじゃ?」


不安そうなルナが当然の疑問をつぶやく


【ファイヤー】

「大丈夫!大丈夫!」


そう言って網に乗った肉の山にファイヤーが手をかざし


【ルナ】

「うわ・・・・」


・・・肉の山が一気に火に包まれた


【サンダー】

「・・おい、なにやってんだお前?」


ここでさすがに突っ込みを入れてやる


ルナはあっけに取られた様にその様子を見つめ

竜輝は呆れた様にそっぽを向いていた


【ファイヤー】

「まぁまぁ、見てて~」


網からファイヤーが手を離すと火が消えた


【ファイヤー】

「俺、肉焼くの上手いだろ?」


得意げに胸を張って笑う


先ほどまで炎に包まれていた肉は

何とも言えない香ばしい焼き上がりで美味そうな匂いが発ち込めている


【ルナ】

「わぁ・・・すごい・・・」


ルナが静かに驚きの声を上げ


【竜輝】

「・・・これは焼肉じゃない」


竜輝は不満そうにつぶやいた


・・・おそらくファイヤーはいつもこの調子で焼肉を食っているのだろう


【ファイヤー】

「サンダーはこの方が好きだろ?」


ニタニタ笑いながら聞いてきた


【サンダー】

「・・・・・」


・・・コイツの魔法をこんなに羨ましく思うのは

これが最初で最後だろうな


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