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【68話】雷◾️変な喋り方


◾️◾️サンダー視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



【ルナ】

「サンダー?誰か居るの?」


中まで声が聞こえていたのか

バスルームからルナが首をかしげながら出てきた


【ルナ】

「っ!?氷歌さん!?どっ、どうしてここに・・・!?」


そして氷歌を見て驚きの声を上げた


【氷歌】

「はぁ!?それはこっちの台詞よ!ちょっとサンダー!なんでアンタの部屋で、この子がシャワー浴びてんの!?」


氷歌は氷歌でいきなりルナが出てきた事に困惑してる様だ

食いつく勢いで俺を怒鳴りつけてくる


【サンダー】

「金が無くて部屋が一つしか借りれないから、同じ部屋なんだよ」


・・・何度も同じ質問されると、さすがに面倒だな


【氷歌】

「信じられないっ!だったらアンタは野宿でもしてなさいよ!」


が、ファイヤーとは全く違う反応で返してくる


【サンダー】

「なんで、俺が野宿でコイツがホテルなんだよ!?」


さすがに納得できず怒鳴り返した


【氷歌】

「ルナ様、この男に何かされていませんか!?」


そんな俺を無視してルナに詰め寄り問いたし出した


【ルナ】

「え?え?だっ大丈夫ですけど・・・」


【氷歌】

「今すぐ別の部屋をご用意します!少し待っていてください!」


ルナの言葉も流す様に、その勢いのまま走り出そうとする


【ルナ】

「まっ、まった!まった!」


ルナが氷歌の腕を引っ張り必死に止めている


【氷歌】

「なんでしょう!?やはりこの男、消してしまいましょうか!?」


困惑した様に叫び俺を殺気に満ちた横目で睨でくる


【ルナ】

「っち、違う!違う!落ち着いてください!私、一緒の部屋でも気にしてませんから!」


【氷歌】

「な、な、なぜですか!?まさか!?この男と男女の関係になってにいいと!?」


慌てふためいて、ついに突拍子もない事を叫び出した


【ルナ】

「いや!いや!いや!違います!絶対そんな事ありえないです!」


その氷歌の勢いに押されながらも全身を使って必死に否定している


・・・あ~めんどくせぇ


【サンダー】

「俺達は今まで、そうやって旅をして来たから慣れてんだよ」


らちがあかないのでため息交じりの説明を入れてやる


【ルナ】

「そうそう!そうなんです!だから、今更一人部屋なんて怖くて嫌なんですっ!」


どさくさに紛れてルナが暴露する


【サンダー】

「・・・マジか?お前、年を考えろよ」


・・・だからソロンルのホテルで折角別々の部屋だったのに俺の部屋で寝てた訳か


【ルナ】

「だっ、だって・・・一人じゃ静かだし・・・」


肩を落し子供じみた言い訳をしてくる


【氷歌】

「・・・・・本当にいいのですか?」


そんな様子を見て少し落ち着いた氷歌が改めて確認してくる


【ルナ】

「はいっ!絶対、大丈夫ですっ!」


元気に笑顔ではっきり答えている


【氷歌】

「・・・あんたは?」


そのルナを確認して今度は俺に睨みながら聞いてくる


【サンダー】

「絶対に何もしない」


手を上げてハッキリ言い放つ


【氷歌】

「・・・・分かりました、今日のところはここでお休みください」


納得はしてない様だが諦めた様にため息をついた

やっと落ち着いたか・・・つか


【サンダー】

「なんなんだ?その気味の悪い喋り方は?」


俺の言葉にルナも納得する様にうなづき


【ルナ】

「なんか・・・朝と全然違う人みたい・・・」


本当に怯えた様に氷歌を見つめている


【氷歌】

「っ!朝の事、本当に申し訳ありませんでした!」


ルナの言葉で思い出した様にガバっと頭を下げ謝罪した


【ルナ】

「え?えー!?やっ、やめてください!私、気にしてませんから!」


慌てた様にルナが頭を上げる様にうながしている


【氷歌】

「・・・」


氷歌は表情を曇らせたままゆっくり頭を上げた


【ルナ】

「あの・・・氷歌さん・・・それ、止めてください・・・」


少し怯えた様に様子を窺いながら言葉を向けている


【氷歌】

「・・・何をですか?」


【ルナ】

「・・・その・・・喋り方です・・・」


・・・何故かお互いに目を合わせる事無く喋っているな


【氷歌】

「ですが・・・」


【ルナ】

「鷹に対して、そう言う喋り方するのは分かるんです・・・よく分からないけど、今までずっとそうだったんですよね?」


・・・分かるのか分からないのかどっちなのだろうか?


【ルナ】

「でも、私と氷歌さんは違う、朝の氷歌さんが私の中の氷歌さんなんです・・・だから、普通にしてほしいかなって思います」


そう言ってニコッと氷歌に笑顔を向けた


【氷歌】

「いえ、そう言う訳にはいきません」


しかし、氷歌にルナの笑顔は全く効果がない様ではっきり拒否をした


【ルナ】

「・・・もしかして、鷹にそうしろって言われたんですか?」


怯えた様に尋ねている


【氷歌】

「ちがい・・」


【サンダー】

「マジか~鷹って最低な奴だな~」


氷歌の言葉をさえぎって割り込んでやった


【サンダー】

「技能者を召使にでもしてんのかよ?幻滅だな?」


【ルナ】

「・・・・・そうなんですか?」


俺の言葉に落ち込みながら氷歌を見ている


【氷歌】

「いえ・・・っ!」


【サンダー】

「それに比べて竜輝のとこは仲良いよな~?友達みたいだしな」


再び氷歌の言葉をさえぎって割り込んでやった


【ルナ】

「うん・・・確かに」


【サンダー】

「あーゆーのって人間見るよな~?」


【ルナ】

「・・・・・・」


畳み掛ける様な俺の言葉にルナは何かを考えるようにうつむいている


【サンダー】

「こりゃ、鷹は止めた方が良いかも知れない・・」


【氷歌】

「っ!黙れーっ!!」


ついにキレた氷歌が俺の言葉をさえぎって大声で叫んできた


【氷歌】

「・・・それ以上・・・鷹様を侮辱したら・・・本気で殺すわよ?」


地獄からの声の様な低い声で俺達を睨む


・・・物凄い殺気

・・・さすがにこえぇ


【氷歌】

「ッたく!こっちが下手に出てたら何処までも上って行く!豚みたいな奴らねっ!」


最高に不機嫌になった様で歪んだ顔で俺達を見下してくる


・・・さっきまでの態度は何処に消えたんだ?


【氷歌】

「はぁ・・・なんで、鷹様はこんな女を・・・」


頭を抱えて肩を落している


【ルナ】

「・・・氷歌さん・・・もしかして・・・鷹の事が好きなんですか!?」


ルナが真剣な顔で少し焦った様に氷歌に訊ねてしまった


・・・馬鹿な奴だ

・・・・恐ろしい事を


【氷歌】

「はぁ!?ほんと低脳ね!?男と女ってだけで、そんな事しか浮かばないの!?」


ルナに向かって鬼の様な顔で怒鳴りつけている

・・・自分だってさっき散々騒いでただろうに


【氷歌】

「よく聞きなさい!私は鷹様を尊敬してるの!だから慕ってる!そこに恋愛感情は無いわ!」


ギン!と音が聞こえる様な凄い目でルナを睨みつけ


【氷歌】

「・・・もし、鷹様に、そんな馬鹿げた事を口にして見なさい・・・?摩訶鉢特摩地獄でお仕置きするわよ・・・っ!?」


ゆっくりと物凄く低いトーンで脅した

・・・ルナは


【ルナ】

「・・・・・・・ごっ、ごめんなさい・・っ!」


俺の後ろに隠れる様にして泣いていた


【氷歌】

「ったく!じゃあ、用は済んだから帰るわ」


不機嫌そうに振り返りドアに向かって歩き出した


【ルナ】

「え?もう帰っちゃうんですか・・・?」


少し寂しそうにつぶやいた

ルナの中ではさっき来たばかりなのだろう


が、なんで寂しそうなのか俺には理解できない


【氷歌】

「あんた達と居ると田舎臭さが移っちゃうからね~」


鼻で笑いながら手をパタパタ振っている


【ルナ】

「・・・お風呂入りました」


【氷歌】

「無駄無駄!簡単に消えないわよ~じゃあね~!」


ルナの声に振り返る事も無くさっさとドアを開けて帰って行った


【サンダー】

「あ~・・・うるさい奴だな・・・」


ほんとに今日は疲れる・・・


【ルナ】

「・・・・」


【サンダー】

「どうした?」


何故か無言でうつむくルナに顔を覗き込むように声をかける


【ルナ】

「・・・私達、臭いのかな?」


真剣な顔で悩んでいる様だ


【サンダー】

「・・・ただの嫌味だろ?・・・気にするな」


・・・多分な



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