【65話】雷◾️訪問者2
◾️◾️サンダー視点◾️◾️
『コンコン』
ファイヤーの姿ががたった今、見えなくなったと思ったら再びドアがノックされる
・・・あいつ、まさか瞬間移動とか出来ないよな?
『こんこんこんこんこんこん!』
・・・ノックしてる奴は短気な奴らしい
苛立ちを前面に出した高速ノックをしている
開けるまで続きそうなのでしぶしぶドアをゆっくり開ける
【サンダー】
「っ!?」
ドアが少し開いた所で向こう側から思いっきり引っ張り開けられた
・・・危なくコケテしまうとこだった
「入るわよ」
そんな事はお構いなしに女が部屋に入って来る
【サンダー】
「っ!てめぇ・・・何すんだよ!?」
図々しく部屋に上がり込む女の後ろ姿に叫んだ
「・・・さっさと開けないからでしょ?」
【サンダー】
「はぁ?お前だれ・・・」
後ろ姿で顔が見えないが
・・・この声・・・この髪の色
・・・まさか
【サンダー】
「・・・お前、氷歌か?」
【氷歌】
「他に誰に見えるのよ?」
振り向いた顔は間違いなく氷歌だった
でも、昼会った姿とは全く違った
技能者の服を着ておらず、短いショートパンツで足をだし、上半身も谷間が見えるような服を着ている
髪もポニーテールではなくおろしている
緩いウェーブがついた髪はお尻までの長さがあった
・・・正直、技能者の服を着ている時には全く感じない女らしさを感じた
・・・服装と髪型が違うだけで、ここまで雰囲気が変わるものなのか?女は
・・・それにしても
【サンダー】
「・・・・」
・・・スタイルは良いな
【氷歌】
「・・・何いやらしい顔してんの?キモイんだけど?」
【サンダー】
「見てほしいからそんな格好してんだろ?」
胸元には見せ付けるのは十分の谷間
これで見るなと言うのは矛盾している
【氷歌】
「まぁ、別に良いけどね~勝手に発情でもしてれば~?」
カンにさわる笑い声
・・・イラつく奴がここにも居たな
【サンダー】
「・・・なんで、ここが分かったんだ?」
【氷歌】
「ここを何処だと思ってるの?私のテリトリーの中で分からない事なんて有る訳が無いでしょ?」
見下した目線を向けてくる
・・・どいつもコイツも訳の分からん言い方をしやがるな
【サンダー】
「どうでもいい、なんの用だ?」
【氷歌】
「・・・・・・・」
そして無言か・・・めんどくせえ・・・
【サンダー】
「ハッキリ言えよ、大体なんの用かは分かってるしな・・・」
どうせファイヤーと同じような事だろう
【氷歌】
「・・・へぇ~じゃあ、聞くけど、あの子、鷹様をどう思ってる?」
ほら、きた・・・めんどくせぇ・・・
【サンダー】
「悪い様には思ってない」
【氷歌】
「・・・・それって、良い様にも思って無いって事?」
【サンダー】
「喜んでたから、まんざらでもないんじゃないか」
ファイヤーと同じ返答をしてやる
【氷歌】
「・・・ふーん・・・で?あの子鷹と竜輝どっちが良いとか言ってた?」
特にコメントするでもなく淡々と聞いてくる
【サンダー】
「聞いても答えなかった、まだ決めてないみたいだ」
【氷歌】
「・・・二人以外の選択肢はありそう?」
【サンダー】
「そこまで分かる訳ないだろ?絶対あの二人とくっつかなきゃいけない訳じゃないしな」
【氷歌】
「・・・例えばあんたとかは?」
結局そこか・・・
【サンダー】
「ありえない、絶対」
呆れた様に即答してやる
【氷歌】
「そう、じゃいいわ」
ファイヤーと違ってあっさり受け入れた様だ
【氷歌】
「アンタ、あの子と契約してるのよね?」
【サンダー】
「・・・朝、散々馬鹿にしてただろうが?」
【氷歌】
「・・・なら、あの子の幸せを願ってるわよね?」
俺の言葉に少し表情を曇らせたが言葉を続けてくる
【サンダー】
「・・・そうだな」
【氷歌】
「なら!あの子は鷹様のもとに来た方がいいと思わない?」
突然、詰め寄って来る様に一歩前に出て笑顔で叫んでくる
【サンダー】
「なんでだよ?」
【氷歌】
「その方が絶対幸せになれるからよ!」
何処から出てくるかは分からないが自信をもって断言してくる
【サンダー】
「んなの分かんねぇだろ?」
・・・実際、俺は鷹と竜輝の事を良く知らないしな
【氷歌】
「アンタ、目ついてる!?あんな暗い奴と一緒じゃ幸せ逃げるでしょ!?」
顔を歪めて苛立った様に怒鳴ってくる
・・・おそらく竜輝の事だろうなぁ
【サンダー】
「それを決めるのはルナだ、お前じゃない」
【氷歌】
「・・・・・・」
不愉快そうな顔で俺を睨んでいる




