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【60話】白◾️会いたかった人





◾️◾️ルナ視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



サンダーに腕をひっぱられ思い出の場所に足を踏み入れた


そこは陽の光を一心に集めた場所


きらきらと輝く湖がある、その光景は言い様もなく神秘的だった


【ルナ】

「・・・・・・」


サンダーに背中を押されて一歩前に出るが声が出せない


でも・・・何か言わなくちゃ

何か・・・何か・・・何か・・・・


【ルナ】

「ハッ・・・ハ~イ!みんな元気してた~?」


引きつる顔で必死に笑顔を作り両手を振った


「・・・・・・・・」


でも、誰も反応してくれず


【サンダー】

「・・・お前って本当に恥ずかしい奴だよな」


後ろからサンダーの小さくつぶやく声だけが聞こえた


・・・ひどすぎる!

・・・恥ずかしくて消えてしまいたい!!


【赤黒い髪の男】

「・・・・ルナ・・・なのか?」


少し戸惑った表情で名前を呼ばれた


【ルナ】

「っ・・・・・覚えてて・・・くれたの?」


いきなり話しかけられてびくっとなってしまったが震える声で言葉を返した


「っ!ルナっ!!」


いきなり名前を叫ばれて青黒い髪の男に抱きつかれた


【ルナ】

「っ!?」


高い身長で持ち上げるように私の体を抱きしめてくる


【青黒い髪の男】

「・・・・会いたかったんだ・・・ずっと」


抱き上げられた腕に力が入ってくる


・・・声や身長

・・・見た目も匂いも子供の頃とは全然違う


・・・でも

・・・間違いない


【ルナ】

「・・・・た・・・か?」


【鷹】

「・・・うん・・・ずっと・・・ここで待ってたんだよ」


心臓がバクバクして

鷹の言葉に無意識に涙が溢れた


【ルナ】

「っ・・わたしもっ・・・ずっと会いたかったっ」


小さく言葉を返し暖かい鷹の体を抱きしめ返した


・・・ただ、会えただけでも嬉しかった


・・・でも、鷹も私と同じ気持ちでいてくれた事が息苦しくなる程に嬉しかった


【ファイヤー】

「・・・はいっ!そこまでーっ!」


突然ファイヤーさんが大声を上げ目を向けた


【ファイヤー】

「ほら!お前もなんか言えって!」


ドン!っと、赤黒い髪の男の背中を押す


【赤黒い髪の男】

「・・・・・・・・・・」


一歩前にでた男は私に目を向ける事も無く無言


・・・でも、何も言わなくても誰だか分かる


【ルナ】

「りゅき!!」


鷹の腕から飛び出して竜輝りゅきの胸に飛び込んだ

竜輝は少し低い私の身長に合わせるように優しく包み込むように抱きしめてくれて


【竜輝】

「・・・・・おかえり」


そう言って、あの頃と同じ様に優しく頭を撫でてくれた


【ルナ】

「・・・・ただいまっ!」


その腕の中は、とても安心出来て

流れるように涙が溢れた


・・・生きてて良かった


・・・心からそう思った


【ファイヤー】

「いや~!良かったな!竜輝!」


再びファイヤーさんが元気の良い声を上げた

それに反応する様に顔を向ける


【ファイヤー】

「こいつね~ずっと、ルナちゃんが帰って来るの待ってたんだよ〜」


そう言いながら竜輝の頭をぐしぐしっと撫でている


【ファイヤー】

「健気だろ~?ルナちゃんはどう思う?」


満面の笑顔で私に問いかけてくる


【ルナ】

「嬉しいです!!私もずっと会いたかったです!!」


ファイヤーさん笑顔に釣られるように笑顔で答えた


【ファイヤー】

「お~!それは良かった!んじゃ、両思いって事で!早速、結婚しちゃおうか!?」


【ルナ】

「えっ!?」


・・・それは、さすがに話がぶっとび過ぎと言うか

・・・なんと言うか


【サンダー】

「お~!おめでとう!ルナ!」


面白そうに手をパチパチさせながらサンダーも乗ってきた


【鷹】

「えぇ~?それはないでしょ~?」


その様子を少し笑いながら鷹が声をあげた


【鷹】

「そんな暗い奴と結婚しても、絶対楽しくないって!止めた方がいいよ~?」


ニコニコ笑いながら、ちょっとトゲのある言い方をして


【鷹】

「・・・って言うか、そんな事させる訳ないけどね?」


さっきとは一転、怖い顔でファイヤーさんを睨みつけた


【ファイヤー】

「あらら~?鷹くん顔が怖いよ~?そんな顔してたら女の子に嫌われるんじゃない?」


【鷹】

「・・・そいつの暗さよりはマシだと思うけど?」


からかう様なファイヤーさんの言葉に鷹は笑いながら答え竜輝に目線を向けた


【竜輝】

「・・・火焔、止めた方がいい」


そんな鷹の目線を感じていない様に竜輝が言葉を発した


【鷹】

「・・・何かっこつけてんの?・・・ムカつくんだけど?」


そんな竜輝の態度に更に怖い雰囲気で鷹が言葉を向けている


【竜輝】

「・・・お前もいい加減にしろ」


竜輝は少し鷹に視線を向けた


【竜輝】

「・・・俺はお前と言い争いをする為にここに来てる訳じゃない」


無表情でハッキリと言い放つ


【鷹】

「・・・誰のせいでこんなふうになったと思ってんの?」


笑いながら竜輝に顔をむけ見下す様に睨みつけている


・・・お互いに睨み合い

・・・さっき隠れて見てた時の様な雰囲気になってきた


【ルナ】

「っ!?」


突然サンダーに腕をつかまれ


【サンダー】

「おい!お前の友達ヤバイって!止めろっ!」


小声で耳打ちされた


【ルナ】

「・・・えっ?そっそんな事、言われても・・・」


・・・とてもじゃないけど入っていける雰囲気じゃない


【ルナ】

「あっ、あの!ほら!喧嘩はダメだよ!けんかは・・あはは・・・」


とりあえず、引きつりながら苦笑いで何とか止めてみた


【竜輝】

「・・・・」


私の言葉に竜輝は少し目線を落とし


【鷹】

「・・・あっ、ごめん!・・・折角会えたのに嫌な雰囲気になっちゃたね」


鷹は申し訳ない、と言った表情で肩を落とした


【ルナ】

「あっいや!大丈夫!全然気にしてないよ!うん!」


そんな2人の様子に慌てて両手を振りフォローした


【鷹】

「そうだ!ルルーカの街に行ってみた?昔と大分変わったでしょ?」


パッと明るい顔でニコニコ笑いながら話してきた


【ルナ】

「うん!凄かったね~!びっくりしたよ!」


【鷹】

「でしょでしょ!結構広いからさ~俺が色々案内してあげようか?」


【氷歌】

「っお待ち下さい!」


鷹の話を急に氷歌さんが止めた


【鷹】

「・・・ん?なに?」


めんどくさそうに返事をして横目に氷歌さんを見ている


【氷歌】

「・・・申し訳ありませんが・・・そろそろ」


【鷹】

「・・・え?冗談でしょ?こんな時に仕事とか、する訳ないじゃん?」


氷歌さんの言葉に不満そうにしている


【氷歌】

「・・・お気持ちは分かりますが・・・そういう訳には」


そんな鷹の様子に少し目線を下に落として困っているようだ


【ファイヤー】

「・・・あー!そうだ、そうだ!竜輝も予定が入ってたんだったー!」


突然ファイヤーさんが声を上げた


【ファイヤー】

「イヤー!本当に残念だけど、今日はここまでだね!」


ニコニコしながら手を叩く


【鷹】

「・・・はぁ?なに勝手に進めてんだよ?」


【ファイヤー】

「サンダー!ルナちゃんをしっかり護衛して帰れよ!」


鷹の声を無視する様に言葉を続けサンダーの背中を叩いた


【サンダー】

「・・・・行くぞ、ルナ」


それに答える様に私の腕を引っ張り歩きだした


【ルナ】

「え!?ちょ、ちょっと待ってよ!」


突然の事にこけそうになりながらサンダーに引っ張られ歩き出す


・・・でも

・・・用事があるなら仕方ない


【ルナ】

「たか!りゅき!」


サンダーに腕を引っ張られながら

体を2人に向けて

ちゃんと聞こえる様に大きな声で


【ルナ】

「私、また来るからっ!今度はゆっくり話しようね~っ!!」


笑顔で手を振った


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