表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/136

【49話】雷◾️再出発



◾️◾️サンダー視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



暮れた日に赤く染められた道のない草原をのんびり歩く


【ルナ】

「ねぇ?本当にもっと休まなくて良かったの?」


隣を歩くルナが心配そうに顔を覗き込んできた


【サンダー】

「問題ない」


あの後、すぐに町を出てまたルルーカへ向かって歩き出したのだ


【ルナ】

「・・・もしかして照れてる?」


ニヤニヤしながら更に顔を覗き込んでくる


【ルナ】

「お礼、言われるの苦手そうだもんね~」


・・・イラつく奴だ


【サンダー】

「・・・金、貰っといた方が良かったんじゃねぇか?」


話を変える様に言葉を向ける

実際、今後を考えたら無いよりはあった方が良いだろう


【ルナ】

「ん~でも、今はファイヤーさんから貰ったお金があるし、無くなったらまた考えたらいいよ~」


お気楽そうにお気楽な事を言う

・・・本当にお気楽な奴は羨ましいな


【ルナ】

「・・・・・・」


が、突然表情を曇らせて黙り込んでしまった


【サンダー】

「・・・どうした?」


【ルナ】

「・・・どっ、どうしようっ・・・私、ファイヤーさんにお礼言うの忘れてたっ・・・」


頭に両手を当てて後悔している様だ


【サンダー】

「アイツも、お前と同じニオイがするからな、多分気にしてないだろ」


【ルナ】

「私が気にするんだよ〜・・・今度はちゃんとお礼しなくちゃ・・・また、会えたら良いけど・・・」


肩を落として誰に言うでもなくつぶやいた


【サンダー】

「でもよ~・・・お前、行かなくて良かったのか?」


【ルナ】

「ん?なんの話し?」


意味が分からない様で俺を見つめて首をかしげている


【サンダー】

「・・・・ファイヤーが連れて行ってくれるって言ってたろ?お前を」


その顔を避ける様に目線を反らした


【ルナ】

「やだぁ・・・サンダー盗み聞きしてたのぉ?」


目線を反らしているが横から不振な眼差しを感じる


【サンダー】

「・・・聞こえただけだ」


できればファイヤーとは顔を合わせたく無かった

・・・ダセェとこ見られたし

・・・あんなに契約しないと断言したのに結局コイツと契約したしな


・・・やっぱ二度と会いたくない


【ルナ】

「ふ~ん?でも、聞いてたなら知ってるでしょ?私の気持ち」


ニコッと笑った


【サンダー】

「・・・まぁ、別にいいけどな」


【ルナ】

「どっ、どうしたの?いつもならここで嫌味が飛んで来るのに・・・」


驚いた様な怯えてる様な顔で俺から身を離す


【サンダー】

「・・・契約の時、言っただろうが、俺がお前をルルーカに連れて行くって」


【ルナ】

「ん~それはそうだけど・・・なんか怖い・・・」


俺の言葉に寒気がするかの様に体を抱え込んでいる

・・・たまに真剣に答えてやると、これか


【ルナ】

「そういえば~契約って何なの?このピアスみたいなのも・・・」


誓錠せいじょうを指差し不思議そうに尋ねてくる

・・・そういや、ちゃんと説明してなかったな


【サンダー】

「技能者ってのは単体じゃ本来の力が発揮できないんだ、個人差はあるにしろ必ず上限がくる」


【ルナ】

「ん~上限がきたら、いくら頑張っても強くならないって事?」


【サンダー】

「そうだ、でも他の誰かと契約する事によって、その上限が無くなる」


【ルナ】

「つまり、頑張れば頑張るだけ強くなれるって事?」


【サンダー】

「・・・まぁ、そんなとこだ」


・・・なぜかコイツの言葉で言われると、とても幼稚く感じる


【ルナ】

「へ~!凄いねっ!?サンダーは今まで他の人と契約した事あるの?」


何故かとても面白そうに尋ねて来る


・・・契約は一度しかできないし二度と切る事は出来ないが

・・・コイツは知らなくて良い事だな


【サンダー】

「・・・したくない、からしなかった」


【ルナ】

「ん~?なんで?」


【サンダー】

「・・・俺は誰かに懐くのが嫌いなんだよ」


ルナの言葉を流すように適当に返してやる


【ルナ】

「あ~!それ凄く納得っ!サンダーって無駄にプライド高いもんね?」


が、ニコニコしながら納得されてしまった

・・・ッチ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ