表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/136

【46話】雷◾️白き契約






◾️◾️サンダー視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



【サンダー】

「・・・お前・・・俺と契約しろ」


【ルナ】

「っ・・・けいやく・・・?」


不思議そうな顔で俺を見つめてくる


【サンダー】

「俺達・・・技能者は・・・他の誰かと契約を交わす事で魔力の上限が無くなるんだ」


【ルナ】

「・・・じょうげん?」


困った様な顔で首をかしげる


・・・全く意味が理解できていない様だ

・・・コイツに説明してる時間はないな


【サンダー】

「・・・簡単に言えば強くなるんだ」


【ルナ】

「っ!?ダっダメだよっ!!そんな体で戦うなんてっ!!」


辛そうな顔をして俺を怒鳴りつけてくる


【サンダー】

「・・・あいつ等をぶっ飛ばしたいんだよ」


【ルナ】

「ダメッ!絶対ダメっ!」


【サンダー】

「・・・俺は・・・絶対に死なない」


【ルナ】

「っ!?」


【サンダー】

「・・・お前を必ずルルーカに連れてってやりたいからな」


【ルナ】

「そっそんな・・・っ!」


【サンダー】

「・・・俺に・・・お前を守らせてくれないか?」


ルナの言葉を止める様に言った


コイツが女だろうと男だろうと

どんな力を持ってようと関係ない


ただ


こんな所で死んでいい人間じゃない


俺はそう感じた


【サンダー】

「・・・から揚げ・・・食わせてくれるんだろ?」


【ルナ】

「・・・うん」


うつむいたまま静かにうなずいた


【ルナ】

「・・・絶対死なないって約束してくれる?」


【サンダー】

「・・・あぁ」


その言葉を聞いてゆっくり顔を上げ


【ルナ】

「・・・分かった・・・私っ契約するっ!」


真っ直ぐに俺を見つめて言った


【サンダー】

「・・・・・」


絶対に契約なんてしたくなかった

なりたくなかったんだ


周りの奴らみたいに

金しか持ってない様な人間の犬になんて


でも

こんな馬鹿みたいに真っ直ぐに綺麗な道を歩こうとする人間を守る為なら


自分の命を賭けても後悔しない

そう思った


俺も


そんな綺麗な道を一緒に歩んでみたいから


【サンダー】

「っ・・・・・」


右手を開き手に魔力を込めた


俺の魔力に反応するように淡い白い光が俺の手を包み

何処までも響く様な金属が弾く様な音があたりに響いた


その音と光が消えると

俺の手のひらの上にはシルバーの太いリング

誓錠せいじょうが残された


【サンダー】

「・・・これに手を重ねて、俺の名前を呼び、契約しろと言うんだ・・・分かるか?」


【ルナ】

「はっはいっ!!」


慌てたように俺の言葉に大きくうなずく

・・・この状況に頭がついて来てるか心配だな


【ルナ】

「サッサンダーっ!私と契約してくださいっ!!!」


俺の右手を握りしめ、これでもか、っと言うほど思いっきり叫んだ


【ルナ】

「・・・なんか変わった?」


心配そうな顔で俺の顔を覗き込む

・・・ほんとにコイツは


【サンダー】

「馬鹿が・・・サンダーは俺の名前じゃねぇだろうがっ」


本当なら怒鳴りつけてやりたい所だが

そんな力も無かった


【ルナ】

「えっ!?あっ!!そっかっ!ごめんっ!やり直すっ!えっとっ!サンダーの名前っ!名前っー!!」


息つく間もなく叫びまくり、空っぽの頭で悩み


【ルナ】

「って!!私、サンダーに名前教えてもらったことあったっけっ!?うあぁーっ!!ダメだっ!!全然思い出せないぃーっ!!!」


狂った様に頭をかきむしりながら更に叫んだ


・・・本当にコイツと契約していいのだろうか?


少し考えて小さく告げる


【サンダー】

「・・・・・・しゅ・・・らい」


【ルナ】

「・・・え?」


俺の声に反応して動きが止まる


【サンダー】

「・・・俺の名前は・・・守雷しゅらいだ・・・・」


【ルナ】

「・・・やっぱり初めて聞いた、サンダーにぴったりの素敵な名前だね?」


ニコッと優しく笑った


【サンダー】

「・・・黙れ・・・さっさと契約しろ」


【ルナ】

「はいはい~」


ニヤニヤしながら俺の右手に自分の手を重ね


【ルナ】

「・・・守雷・・・私と契約してください」


真っ直ぐな透き通った瞳で俺を見つめ、少し微笑みながら言った


重なった手から痛みのない電流がうねりをあげる

目を閉じ右手に意識を集中させ


【サンダー】

「・・・我が名は守雷・・・この者を主と認めこの者の命を担う事をこれに誓う」


その言葉に反応して電流が激しい音と光の中、右手から流れ這うように右耳に集まり


音もなく弾け飛んだ


【ルナ】

「・・・・・・・」


何が起こったか理解できていないルナが驚きの顔をしたまま固まっている


【ルナ】

「・・・・っ!!サッ、サンダーっ!!大丈夫っ!?みっ、みみになんか付いてるよっ!?」


やっと現実に戻ってきた様で慌てて叫んでくる


【サンダー】

「・・・お前にも付いてるぞ?」


【ルナ】

「っえぇ!?」


慌てたように俺の右手から手を離し自分の耳に触れて確認している


・・・あ?

・・・・・・右手?


【サンダー】

「・・・・・・」


改めて確認する


・・・間違いない

・・・右手だ


・・・なんで

・・・動いてるんだ?


さっきまで自分で動かす事もできないくらいの激痛だったのに


【ルナ】

「ひぃっ!?本当に付いてるよっ!!なにこれっ!?」


誓錠が付いた事に困惑するルナを見るがやはり魔力は感じない


・・・だが

さっきまで触れていた右手には

かすかに光属性の魔力を感じる


・・・コイツ

・・・いったい何者なんだ・・・?


【サンダー】

「っ!?」


さっきよりも近くで爆発音が聞こえてきた

・・・今は考えてる時間はないな


【ルナ】

「っ!?サンダーっ大丈夫なのっ!?」


急に立ち上がった俺を心配そうに見上げてくる


【サンダー】

「全く問題ない」


体がとても軽い

さっきまでの痛みが嘘のように何も感じない

契約のおかげかルナのおかげかは分からないが


【サンダー】

「これなら余裕だな」


笑いがこみ上げてくる


【ルナ】

「本当に大丈夫っ!?」


【サンダー】

「しつこいんだよ、お前は」


そう言って心配そうに見つめるルナの頭に上着をかぶせてた


【サンダー】

「それ着てここで大人しく待ってろ、時間は掛からない」


ルナに背を向けて音が聞こえた方へと向かって歩きだす


【ルナ】

「っでも!これ着てないと危ないんじゃっ!?」


慌てて上着を抱え駆け寄ってくる


【サンダー】

「今の俺には必要ないんだよ」


上着を着てなくても、魔法抵抗力が付いてるのを感じる


【サンダー】

「・・・一瞬で終わらせてやる」


ルナをその場に残し木の上を飛び移りながら目標を目指す


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ