【44話】白◾️私にできる事
◾️◾️ルナ視点◾️◾️
精一杯走って、やっと岩壁についた
・・・けど
【ルナ】
「なっなんでっ!?」
そこに亀裂はなく崖崩れの様になっていた
・・・呼吸するのも苦しく感じる
・・・でも
・・・考えてる時間はない
【ルナ】
「っ・・・!!」
崖崩れの様になっている岩壁に指を立てて昇って行く
・・・自分の体重を支えるのがこんなにも辛いとは知らなかった
・・・指も腕も肩も
いや、全身が悲鳴をあげているのが分かる
【ルナ】
「・・・っ」
それでも止める訳にはいかない
少しでも諦めたら落ちてしまう
何も考えず必死に
ただただ登って行く
・
・
・
やっと昇り終えた頃に指の感覚はなくなっていて爪の間から血が滲み出ていた
岩壁の上から辺りを見下ろす
広々した場所には大きく焼けた跡が残っていた
でも・・・サンダーの姿は何処にも見えなかった
【ルナ】
「・・・何処に居るの?」
声を発したとたん涙が溢れ出した
【ルナ】
「っ・・・ごめん」
自分の不甲斐なさに怒りがこみ上げる
私のわがままでサンダーを巻き込んで自分だけ助かるなんて
・・・そんなの絶対だめだ
・・・諦めたくない
【ルナ】
「・・・・・」
ここから丁度、廃墟の屋上に行けそうだ
急いで立ち上がり、とにかく下へ降りる為に屋上へ渡り屋上からあらためて下を覗き込んでみた
【ルナ】
「っ!?」
そこには
2人の技能者が立っていて
その足元に
全身、血だらけで、ぼろぼろのサンダーの姿があった
【ルナ】
「・・・・・・なんで」
意識があるのか無いのか分からないサンダーを
技能者達は憎しみを込めるように蹴り上げ踏みつけている
幼く見えた可愛いサンダーの顔は血と泥でぐちゃぐちゃに汚れていた
【ルナ】
【っ!!】
怒りで体が震えた
・・・でも
・・・私にはあの人達を倒す力なんてない
・・・なにも
・・・できない
【ルナ】
「っ・・・・・」
・・・そっか
・・・倒す必要なんてないんだ
・・・サンダーを助けられたら
・・・それだけでいいんだ
【ルナ】
「・・・・・」
・・・きっとサンダーは怒るだろうな
・・・いつもきついこと言うけど
・・・とても優しい子だから
・・・でも
・・・私、馬鹿だからこんな事しか思いつかない
【ルナ】
「・・・・・ごめんね」
助けるから
絶対に




