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【38話】雷◾️3人の男たち



◾️◾️サンダー視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



【サンダー】

「・・・ここに居る」


遅れて3階に上がって来たルナに静かに伝えた

ルナは真剣な顔で俺を真っ直ぐに見ながらうなずいた


・・・ここまで魔力を抑えていないと大体の居場所は分かる


この階のちょうど真ん中の部屋だろう

念の為、各部屋を窺いながら廊下を進む


・・・しかし妙だな


いくら隠れていると言っても、ここまで魔力を抑えないなんて

奴らが居るであろう病室の入り口付近に背を付ける


・・・さて・・・どうするかな


いくらなんでも突っ込むのは危険だろう

隣を見るとルナが不安そうに入り口を見つめている


「っくそ!!これからどうすんだよっ!!」


病室の中から苛立ちを前面に出した叫び声が聞こえて来る


「うっるせぇんだよっ!!ちょっと黙ってろっ!!」


さっきとは別の男が舌を巻き上げる様に怒鳴りつけた


「でもよぉ・・あの火の技能者ありえねぇよ

・・こっちは20人以上居たんだぞ?それをたった一人で・・・」


「何度も何度も同じ事言ってんじゃねぇよっ!俺に殺されたいのかテメェは!?」


・・・どうやら奴らは切羽詰ってる様だな

魔力を抑えてないのも、余裕が無いからだろう


・・・それにしても

・・・やっぱこいつらを追ってる奴はファイヤーで間違いないみたいだな


・・・一人で20人か

・・・ッチ!本当にムカつくヤローだ


まぁ、とりあえずは状況を確認しないとな

出来るだけ気づかれない様に病室の中を覗く


【サンダー】

「っ!?」


中を確認して慌てて顔を戻した


【ルナ】

「・・・お母さん居た?」


すかさずルナが質問してくる、それに黙ってうなずいた


病室の中はベッドなど余計なもは無く、ホテルの受付をしていた女がうつむき座っていた


敵であろう男は親父の言ってた通り3人、中に立っていた・・・


・・・しかし

・・・・クソ・・・馬鹿だな俺は


あの親父は確かに技能者が居たと答えたが

・・・全員が技能者とは言わなかった


中で立っていた男のうち2人は確かに技能者だ

が・・・残る1人は技能者の服を着ていなかった・・・


・・・おそらく魔術師


契約をしててもこの程度の魔力の技能者なら何とかなるかも知れないが・・・

・・・魔術師は相手が悪すぎる


【サンダー】

「・・・・っ」


・・・今の俺じゃ

・・・逃げる事も出来ないかも知れない


【サンダー】

「・・・・・」


腕を引っ張られルナに目を向ける


【ルナ】

「・・・・・・」


無言で見つめてくる、おそらく詳細が聞きたいのだろう


【サンダー】

「・・・母親は無事だ、見た所、特に外傷はなかった、相手は3人、うち技能者は2人、1人は・・・魔術師だ」


俺の言葉を聞いて安心したかの様に胸をなで下ろし少し表情が緩んだ


そして静かに喋りだす


【ルナ】

「・・・私がおとりになるから、その間にお母さんを助けて」


・・・なに言ってんだコイツは?


【サンダー】

「・・・お前、俺の話し聞いてたか?魔術師が居るんだぞ?」


ルナは「だから?」と言わんばかりに首をかしげた


・・・魔力を持ってないコイツには、魔術師だろうと関係ないか


【サンダー】

「・・・おとりになった所で、無駄死にになる可能性が高いんだよ」


・・・自分が恐怖を感じているのをムカつくほど感じる


【ルナ】

「でも・・・少しでも助けられる可能性があるなら、私はそうしたい」


真っ直ぐに俺を見つめて言った


【サンダー】

「・・・あの親父と約束しただろ?絶対に死なないって」


・・・これ以上俺達には何も出来ない


【ルナ】

「・・・私、返事してない」


真剣な顔をして駄々っ子の様な事を言い出し


【ルナ】

「それに・・・私より、あのお母さんの方が生きる価値があるよ・・・絶対」


やっと聞き取れるくらいに小さくつぶやいた


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