【25話】白◾️お詫びの奢り
◾️◾️ルナ視点◾️◾️
【赤髪の男】
「さ~好きなの頼んで良いよ~」
ニコッと笑い男がメニューを差し出してくる
【ルナ】
「え~っと・・・」
いくらお詫びと言っても初対面の人に奢って貰うのは気が引けるものだ
【サンダー】
「・・・この店で一番高い肉を頼む」
私がどうしようか悩んでいる間に
サンダーは店員さんを呼んでさっさと注文していた
・・・ほんとに遠慮がない人だ
【赤髪の男】
「お!いいね~その注文!んじゃ俺もそれで」
何故か気に入った様子で男もサンダーと同じものを頼んだ
【赤髪の男】
「君はどうする?」
そして私に向かって問いかけられる
【ルナ】
「え!?えっえっと!」
慌ててメニューを見る
【サンダー】
「後たこ焼き以上だ」
【店員さん】
「はい!少々お待ちくださいませ~!」
注文を受けた店員さんは走り去って行く
【ルナ】
「ちょ!ちょっと!私は!?」
【サンダー】
「お前はたこ焼きだ、食いたかったんだろ?」
私を横目にニヤケながら言って来る
・・・食べたかったのは事実だから別にいいけど
・・・サンダーの顔が嫌だ
【赤髪の男】
「いや~仲良いね~羨ましいよ~」
私達のやり取りを見て男の人が笑いながら言った
【サンダー】
「・・・・・」
いつものサンダーならここで
『あ?なに言ってんだ?馬鹿なんじゃねぇの?』
とか、言い出しそうなのに何も言わなかった
【赤髪の男】
「デートしてたんだろ?ほんと悪かった!」
手を合わせてがばっと頭を下げてきた
【ルナ】
「いやいや!デートとかじゃないです!ほんとに!」
私の否定の言葉に男の人は顔をあげてニコニコしてる
・・・絶対勘違いしてるなぁ
・・・悪い人じゃないと思うけど
【ルナ】
「あの・・・なんでいきなりあんな事したんですか?」
気になったので尋ねてみた
【赤髪の男】
「実はさ~ちょっと計算ミスしちゃって、捕まえなきゃいけない奴を逃がしちゃったんだよね~」
頭をかきながらバツの悪そうな顔で答えてくれた
【ルナ】
「・・・捕まえなきゃいけない奴?」
【赤髪の男】
「そうそう、技能者なんだけど、君達がそいつらだと思った訳」
ん~なるほど、確かサンダーは自分は技能者だって言ってたもんね
【ルナ】
「あの・・・でも、私は技能者じゃないですけど?」
と、言うか見た目で分かるものなのだろうか?
【赤髪の男】
「そうなんだよ~君に近づいた時、分かったんだよ、その服を着てたからてっきり技能者かと思っちゃったんだよね」
そう言って私の着ているサンダーの上着を指差した
【赤髪の男】
「彼氏に借りたたんだろ?彼氏は技能者だもんね~?」
サンダーを横目に笑った
【ルナ】
「だから彼氏じゃないですって!」
・・・っと、よく見たらサンダーとこの男の人
同じ服・・・?
【ルナ】
「え!?え!?なんでサンダーとお揃いの服着てるんですか!?」
【サンダー】
「キモい言い方してんじゃねぇーよ!」
慌てて叫んだ私に凄い目でサンダーが睨んでくる
男の人は上着を腰に巻いているし、サンダーは上着を着てないから、2人とも黒い長袖のシャツ
そして、白いズボン、指先の出た黒い手袋をしていた
・・・全く同じ服だ
【赤髪の男】
「この服はね、技能者が能力で作り出す物なんだよ、魔法抵抗が付いてるから汚れないし魔力に対する防御力も上がる、だから技能者は大抵この服を着てると思うよ~」
サンダーとは違ってニコニコ笑いながら優しく教えてくれた
【ルナ】
「なるほど~だかは私間違われたんですね・・・でも、いきなり攻撃なんて危ないですよ?あんなの当たったら死んじゃいますって」
苦笑いで注意したが
【赤髪の男】
「まぁ・・俺が探してる奴なら、殺しても良かったんだよね~だから仕留めるつもりで攻撃したから」
笑いながらさらっと恐ろしい事を口にしてきた
【ルナ】
「・・・あの、そんなに悪い人なんですか?」
【赤髪の男】
「うん、とっても悪い人」
私の問いにニッコリ笑顔即答してくる
【赤髪の男】
「だからさ~ミスったのバレたらヤバイんだよね~わざわざヴィザ・・・・」
何かを思い出した様に言葉を止めた
【赤髪の男】
「ヤベー・・・そういえばこれ極秘任務だった」
本当にヤバイっといった感じに頭を抱えた
・・・なんて今更なのだろう
【赤髪の男】
「悪いけど、俺から聞いた事は全部聞かなかった事に・・・」
苦笑いで困った様にお願いしてきた
【ルナ】
「はっはい!分かりました!もう、忘れます!」
慌てて頭を縦に振った
・・・極秘任務って事は人に話したのがバレたら大変だと思う
聞かなかった事にした方が良いと思った
【ルナ】
「ね!サンダーも忘れるよね!?」
【サンダー】
「・・・・」
私の問いにも興味ない、と言った感じでそっぽを向いている
【赤髪の男】
「・・・さっきから思ってたんだけど・・・サンダーってまさか本名じゃないよね?」
ちょっと笑いながら尋ねられた
【サンダー】
「・・・チッ!」
男の人の言葉かイラついたのか、また凄い目で私を睨んで来る
【ルナ】
「だっ、だってサンダーが名前教えてくれないから仕方ないでしょ・・・?」
【サンダー】
「・・・・」
慌てて言い訳をするが、また無言でそっぽを向いてしまった
【赤髪の男】
「悪い悪い、でも俺は嫌いじゃないなぁ~じゃあ俺はファイヤーでよろしく!」
そう言ってとても嬉しそうに笑って宣言した




