【19話】雷◾️初めてのベッド(★)
◾️◾️サンダー視点◾️◾️
【サンダー】
「・・・なんで死のうとしたんだ?」
話したくない事なのは、何となく分かった
でも、聞かずにはいられなかった
【ルナ】
「・・・・」
が、ルナは顔を伏せたまま何も答えない
・・・やっぱり人には簡単に話せないか
・・・そりゃそうだよな
おそらくそれは俺の役目では無い
そう思った
【サンダー】
「・・・じゃあ、なんでそんなにそいつらに会いに行きたいんだよ?」
好きって気持ちだけであんなに必死になれるとは思えない
【ルナ】
「・・・私を必要としてくれる場所はきっとそこしか無いから・・・」
・・・なんだよそれは
・・・じゃあ、もしそいつらが覚えてなかったら
・・・どうするんだ?
【ルナ】
「・・・私が必要とする場所もきっとそこしかない」
【サンダー】
「・・・・・」
俺にはその言葉に込めた想いを理解してやる事はできそうになかった
【ルナ】
「それにね・・・約束を・・・守りたいの」
【サンダー】
「・・・約束?」
【ルナ】
「・・・守らせてくれるか分からないけどね」
そう言ってとても辛そうに笑った
【ルナ】
「・・・ん~!なんかごめんね!暗くなっちゃったね・・・とにかく私はルルーカに行って2人に会いたい!それだけ!」
少し無理をする様に笑顔を向けて来た
【サンダー】
「・・・んじゃ、そろそろ寝るか」
そんなルナに合わせる様に話を変えた
【ルナ】
「わ!?もうこんな時間!?」
備え付けの時計に目をやると深夜0時を過ぎていた
【ルナ】
「折角のベッドだから早く寝てゆっくりしようと思ったのに・・・」
【サンダー】
「俺はもう寝るぞ?」
落ち込むルナを横目にベッドの布団に入る
【ルナ】
「私も寝る・・・」
何かに気づいたように硬直している
【サンダー】
「・・・なにやってんだよ?さっさと電気消してこ来い、俺は暗くないと寝れないタイプなんだよ」
【ルナ】
「・・・・え?一緒に寝るの?」
苦笑いで尋ねてくる
【サンダー】
「お前がフロントでカギ一個しか貰わなかったんだからそうなるな」
【ルナ】
「あ・・・そういえばそうだったね」
【サンダー】
「部屋に入った時にベッドが一つしかない事も分かっただろ?」
【ルナ】
「・・・それは今気づいたけど」
うーん、と言った感じで悩み
【ルナ】
「・・・いびきうるさかったらかごめんね」
少し照れたような苦笑いで謝ってきた
【サンダー】
「・・・あぁ」
【ルナ】
「じゃあ、電気消すね〜」
そう言って電気を消して布団に入って来た
【サンダー】
「・・・・・」
・・・一緒に寝るのに気になるのはいびきだけなのだろうか?
・・・常識があるのかないのか
・・・本当よく分からないやつだな
俺もルナに背を向け寝る体勢に入った
ダブルベッドで端っこに寄って居ると言っても、そんなに距離は離れてない
振り向けばルナと目が合うかもしれない
・・・なんか嫌だ
・・・が
・・・さすがに動かないのは辛い
・・・寝返りしたい
【ルナ】
「・・・ぐ~・・・ぐ~」
とても気持ちよさそうな寝息が聞こえてきた
・・・マジかコイツは
・・・どれだけ寝付きが良いんだよ
・・・いや、無神経なだけか?
・・・まぁ、寝ているなら動いても平気だろう
寝返りしてルナの方へ向きを変えた
【ルナ】
「ぐ~・・・ぐ~・・・」
ルナもこちらを向いて寝ていた様だ
【サンダー】
「・・・・・・・・」
横を向いているせいか妙に胸が強調されている
【ルナ】
「ぐ~・・んっん・・ぐぅ・・」
【サンダー】
「・・・・・チッ」
さすがの俺もこれはマズイ気がする・・・・
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