【17話】雷◾️上着を貸して
◾️◾️サンダー視点◾️◾️
【サンダー】
「・・・・あ~」
少し目を開けて窓に目をやると外はもう暗くなっていた
【サンダー】
「・・・腹減ったな」
ルナの風呂待ちをしている間に寝てしまったらしい
・・・ベッドはやはり最強だ
【ルナ】
「あ、やっと起きた」
声に反応する様に目を向けるとルナが椅子に座っていた
【サンダー】
「・・・起こせば良かっただろ?」
体を起こしながら言葉を向けた
【ルナ】
「ん~服洗洗ったりしてたし、サンダーすごく気持ちよさそうに寝てたしね~」
にこやかな顔で返してきた
・・・不覚にも寝てしまった自分に腹が立つ
【サンダー】
「つか・・・なんだお前の格好は?」
ルナが着ている服がいつもの服とは違った、おそらくさっき買った服だろうが
【サンダー】
「・・・見せ付けたいのか?」
露出が目立つ黒のワンピースを着ている
・・・肩は丸出し、首元はなんか透けててドレスみたいだ
【ルナ】
「っ違う~!・・・これしか売ってなかったんだって~」
少し恥ずかしそうに苦笑いしてる
【サンダー】
「まぁ、どうでも良いけど・・・腹減ったメシ行くぞ」
そう言って立ち上がり足早にドアに向かう
【ルナ】
「ちょ、ちょっと待って!」
【サンダー】
「・・・なんだよ?もう用は終わっただろうが?」
腕をつかまれ振り返りルナを睨みつける
【ルナ】
「・・・この格好・・・思った以上に恥ずかしいんだよね、へへ」
苦笑いで言葉を向けてきた
・・・コイツは本当にめんどくさい
【サンダー】
「お前・・・いい加減にしろよ?その服を買ったのはお前だろうが!」
腕を振り払い怒鳴りつけさっさとドアに向かう
【ルナ】
「待って!!」
が、今度は強く腕を掴まれ止められる
【ルナ】
「・・・お願いがあるの」
おどおどしながら言ってくる
【サンダー】
「パシリなんてごめんだからな?」
【ルナ】
「違う・・・貸して欲しいの・・・その上着」
そう言って俺の上着を指差す
【サンダー】
「・・・断る」
・・・馬鹿らしい
・・・冗談じゃない
【ルナ】
「お願い!私も熱々の美味しいご飯が食べたいの!」
手を合わせ必死に拝んでくる
【サンダー】
「知るか」
完全拒否で再び腕を振り払いドアに手をかける
【ルナ】
「ご飯、奢るからっ!」
後ろから聞こえた申し出に手が止まった
・・・よく考えたら俺はほとんど金を持っていない
【サンダー】
「・・・・・」
どうやらコイツを連れて行かなければ豪勢なメシにはありつけない様だ
上着を脱ぎ無言でルナに差し出した
【ルナ】
「ありがと〜!助かった〜!」
満面の笑顔で受け取り上着に腕をとおし
【ルナ】
「さ~!行こか〜!」
バッっと腕を上げ元気に歩き出して行く
・・・ほんとにめんどくせぇ奴だ




