表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/15

第9話

 ある日の授業後。

「あ、あのっ、雨宮先生!」

「なあに?」

「その……年賀状、出したいので、その、住所……教えてもらっていいですか?」

「年賀状くれるの? ありがとう!」

 やった! 雨宮先生と住所の交換ができた! 年賀状、はりきって書くぞ!

 生徒手帳の1ページに、綺麗な字で書いてもらった雨宮先生の住所。

 これだけでも、私は幸せだな……。


 またある日の授業後。

「来年の担任は雨宮先生がいいです!」

「ふふ、嬉しいな。そう言ってくれた子は初めて。……でも、それは叶わないかな……。」

 ぱっと花が開いたみたいな笑顔を見せてくれたと思ったら、すぐその花はしおれちゃった。どうして。

「私、1年間だけの契約なの。」

「契約?」

「臨時的任用、というのだけれど。簡単に言えば、期間限定の先生ね。私は、この3月までしかこの学校にいないの。4月からは別の学校でお仕事するの。」

「そう、なんですか。」

「だから、3月まで私の授業、楽しんでくれると嬉しいな。」

 え、雨宮先生が、いなくなっちゃうの。そんな。

 私、これからどうやって頑張ればいいの!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on 小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ