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第2話

 春の大型連休、つまりゴールデンウィークが明けた5月8日。

 ゴロゴロしてる方が幸せ派の私は学校へ行くのがだるくて仕方なかった。

 けれど、このクラスではそんな引きこもり体質は少数派で、教室に入ったら既にお祭り騒ぎが始まっていた。

 連休中に発売された大人気漫画の単行本を男子たちが回し読みしている。

 そもそも学校に漫画って持ち込みしちゃ駄目なのでは。

 1時間目、社会の授業が始まる。

 正直だるくて仕方ないけれど、小さく落書きをしながらそれなりに聞いている。

 ふと、左隣の席から不自然な息のような音が聞こえる。

 左隣は横島よこじまという男子。お調子者で先生達を舐め腐っている奴だ。

 昨年から同じクラスだけれど、私は正直出来れば関わりたくない。

 あのばk……おっと、余計なことを言うところだった。

 この男に限って風邪などひくわけ……いや時期的に花粉症……いやまさか。

 ちらっと見てみると、そのまさかだった。

 こいつ、授業中に机の下で漫画読んでる!

 そういう奴だって知ってるけど!

 先生は……こっち見てるし! 気づいてるなら注意するかしてよ!

 へらへらしてて不快だし笑い声が微妙に聞こえるのが気になるしで不愉快!

 結局、授業中ずーっと私は左隣から聞こえるクスクス笑いに腹を立てる羽目になった。

 次は国語。どうせ雨宮先生も注意しないんだろうなあ。

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