スケさんの備忘録3
結局マスターに怒られる事になってしまいました、流石に鈍いマスターでも気付くようです。
最初はあまりオススメ出来ないスキルでしたがサモンエッグを実際に見る事が出来て良かったです。
使い捨てスキルのマイナス効果スキルが使えるのはマスターの特異性のお陰でしょうね。
サモンエッグから産まれたのは白と黒の兎の魔物。
普通は1体しか産まれないサモンエッグから、レベルじゃなく、ポイントで成長する特異種を2匹も産み出すなんて流石マスターです。
ポイントさえあればいくらでもステータスをあげられるなんて、管理機構もミスが多いですね。
初期値こそFランクでしたが、マスターと違って強さに貪欲なので上げたステータスにも素早く順応して自身にあったスキルを取得するので、教えがいがあります。
ワタシも負けるわけにはいかないので、マスターにも強くなってもらわないと。
夜にマスターが寝た後、兎達は夜行性で暇なのかワタシがゴーレムを改良してるのをジッと見ている。
兎達は自力でスキルを取得するので、興味があるならと試しにゴーレムを触らせるとフルフルと首を横に振った。
どうやら本能で自分と相性がいいか判断が出来るようですね、ワタシのゴーレム改良を見ていたのも、自分達も時間を潰す趣味が欲しいからみたいです。
明日、マスターが起きたら相談してみましょう、マスターも兎達には甘いですし、何か考えてくれるでしょう。
図書館でマスターの娘様に会いました、ほんの少しの間に魔力量が増えていました、もちろん増えたといっても、この世界の普通の人倍程度、魔力値+2といった所。
理由として考えられるのはマスターとの関係でしょうか、世界には因果というものがあるので近しい人に影響が出ているのかも。
これを伝えたら、マスターは益々強くなるのを嫌がりそうでタイミングが難しいですね。
兎達が強くなってきた頃、マスターがダンジョンを攻略しなくても、このままでいいかと言い始めました。
マスターに攻略しないとどうなるのか伝えるのを忘れてました、ダンジョンがあれば攻略するものと思っていたのでうっかりです。
ついでなのでマスターがやる気になるように、攻略をしないとどうなるのか伝えましょう。
攻略の必要性は理解してくれましたが、兎達に攻略を任せようと言い始めるマスター。
それなのにマスターはいざ戦いになると兎達よりも前に出て戦います、スキルの取得を制限しているお陰で、スキルの使い方も巧くなっています。
投擲した石をリザードマンに当たる瞬間に重力の魔眼で重くする攻撃で、只の石がリザードマンの脇腹に大穴を開ける威力になるとか。
空間収納を利用した武器の回収と取り出しのタイミングで、質量を利用したり無視した動きとか。
透過、障壁、隠密を使った奇襲方法とか、マスターは自分が思う以上に戦闘狂なんだと思います。
兎達がマスターを怖がったので、マジックハンドを取得してマスターを捕まえて見せる事で安心させてあげたんですから感謝して欲しいものです。
マジックハンドの実験台にされたとか言う文句は受付けません。
兎達が夜の時間を潰す趣味を探す為に、マスターが押入れからパソコンを出してきたので、兎達に使い方を教えながら画面を眺めていると、目に入った一つの動画。
もう一度見ようとした時には削除されていたので逆に確信しました、一瞬ですがあれは間違いなく人ではありませんでした。
一瞬なので黒い何かとしか分からなかったので、黒い影の正体が気になって仕方ありません。
少し兎達にパソコンを借りてハッキングをして情報を集め、偶然ですがマスターが行こうとしている温泉の近くなのが分かりました。
残念ながら、動画はマスターの古いパソコンでは復元しても画像が荒くなってしまったので役に立ちませんでした。
これ以上のハッキングは捕まってしまうので自粛します、兎達が興味を持ったみたいなのでゴーレムを使って材料を集めパソコンをアップグレードしてあげましょう。
マスターに温泉の近くで起きた怪事件の話をして、なんとかワタシか自由に調べる事を認めてもらいました。
新しく作ったゴーレムも動作確認は済んでいるし、500体は連れて行こう。
周辺の情報収集をさせてるゴーレムもいるし、メンテナンスをしないといけないゴーレムもいる。
前までのゴーレムを新しくしないといけないので、交代用のゴーレムも必要ですし、まだまだゴーレムの数が足りませんね。
一つの瞳の結晶と毒牙から作れる新しいガラスゴーレムは10体、材料にまだ余裕はあります。
温泉宿についてゴーレムの最終確認をした後、知覚範囲のギリギリからゴーレムを放射状に送り出して行く。
流石に1日で黒い影の正体を探し出すのは無理でした、新しいゴーレムは自律行動も出来るようになったので、共感視を使わなくったのが間違いでした。
共感視を使わなくてもゴーレムとは魔法的なパスが繋がっています、ゴーレムを破壊された事は分かりまたけど、正体が分かりませんでした。
マスターに頼んで引き続き情報収集をゴーレムを命じて帰ります。
流石に500体近いゴーレムの1体1体と共感視を使い続けるのは、かなりの負担になりますけど同じ間違いをするのは嫌です。
翌日にはゴーレムの半分を壊されてしまいましたけど、黒い影が狼男だという事が分かりました。
本当ならワタシはこれで満足なのですが、捜査中にマスターの娘様を見つけてしまい、これを伝えずに何かあればマスターは怒るでしょう。
なのでワタシは素直に現状を伝えます、ワタシが思った以上にマスター慌てて動き出しました。
その後はウサギの被り物を直し、マスターに頼まれて防犯カメラに写らない道をナビをする。
ゴーレムを使い何とか誘導をしたのに、何故か誘導した接触場所にマスターの娘様を乗せたバスが通り事故になってしまいました。
マスターにはワタシが鑑定視で見た情報を伝え、バスの安全を確保します。
マスターはもたもたと狼男の相手をしています、殺す事を躊躇しているのでしょう、狼男がほぼ人間だと伝えたのは失敗でした。
流れ弾が飛んできたのでマジックハンドで受け止めると、マスターは焦った様子で狼男を殴り飛ばしましたね。
ほとんど手加減が出来ていないのか、ガードレールを突き破って落ちていきます。
バスの救助も終わりましたし早く追いかけましょう、変な奴らも狼男を追っているようですし。
狼男は死にかけていますが何とか生きています、マスターのホッとする様子が伝わってきますけど、先に周りの連中ですね。
マスターに代弁してもらいます、少し話しましたがマスターの力の一端を見たはずなのに妙に落ち着いているのが不思議です。
まさか、鑑定視を騙せるほど死体の扱い方上手いとは思いませんでした、念動で捕まえた途端気配が変わりました。
マジックハンドの方で捕まえていたら違ったかもしれませんけど、後の祭りですね。
結局相手の正体は分からなかったですが、また会う時はもっとちゃんと話してもらいましょう。
もう興味はないのですがマスターの精神衛生上、狼男を連れて帰る事になりました。
面倒くさいので権田に丸投げです、変な問題を起こされても困るので、ダンジョンで徹底的に自分の立場を教えてあげましょう。
マスターがマスターのお母様に何やら言われてあたふたしているのは愉快でしたね、お母様とは気が合いそうです。




