挨拶
ついに始まった。社長が司会を担当して進めていく。俺の挨拶の前にツェントシスの挿絵を描いている【夏鈴】こと暁夏鈴がゲストとして挨拶をした。
その挨拶にうっとりしているといよいよ出番が来た。
「さあ、乾杯の挨拶をしたいところだが…今回はスペシャルゲストを呼んでいる。今回はその人に乾杯の挨拶をしていただこう。さあ出てきてくれ」
俺は社長に呼ばれ前に出た。内心は滅茶苦茶緊張しているが顔には出さない。
「紹介しよう。今回のスペシャルゲストはツェントシスの原作者である疾風先生だ。それじゃ挨拶をお願いします」
俺は社長からマイクを受け取り挨拶を始めた。
「どうも皆様こんばんは。先ほどご紹介にあずかりましたツェントシスの作者、疾風と申します。実を言うと僕はまだ高校生なので、このような挨拶に慣れていないのですが頑張ります。ツェントシスの作者だからと言って偉そうに話すんだろう、と思っているでしょうが僕は皆様のおかげでこのツェントシスがあると思っております。長い挨拶はしないので割愛させていただきますが、世界的人気を誇るこのツェントシスに関わってくださっている皆様、今夜は楽しみましょう。それではお手元にあるグラスをお持ちください。それだは、乾杯!」
俺の挨拶に合わせて乾杯をする。そして宴が始まった。