プロローグ
初投稿です
それは桜が舞う季節。
視界がピンクになる季節。
「先輩、私と付き合ってください」
そして人類の脳内もピンク色お花畑になる季節。
選ばれし者が選ばれし者に告白を行い、そうして結ばれ、新たな命が誕生する。
反対に選ばれなかった者は
「あっちゃー、この道通れないじゃん、遠回りとか遅刻しちゃうよ」
いつも損をする。
ただしこれが世の定理。
いつの時代も、どの生物も子孫繁栄のもと生きているのだから。
「くっそー、あいつらのせいで全力ダッシュだぜ! ほんと、リア充はクソってんだ、羨ましいぜ!」
選ばれなかったものの妬み嫉みはどれだけ言っても風の音、誰にも聞かれず役立たず。
「はぁ、はぁ⋯⋯って大丈夫、君!」
ただ、そんな選ばれなかったものもいつかは
「助けてくれた⋯⋯運命は自明⋯⋯あなたは私の契約者、石ころこそが赤い糸⋯⋯」
「き、君、なにいってるの?」
「あなたと私は一蓮托生、運命共同。地獄の底まで愛してね」
選ばれし者になる日が来るのである。
それがどんな形でも。
ヤンデレとメンヘラは1人の人間に共存できる、ってメンヘラの友達が言ってました。