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32:毒使い「買います」



 それはまるで着ぐるみのような、白くモコモコのウサミミフード付きのケープ。そして同じような白いモコモコの手足も別売りで並んでいる。



「それはケープが『気配察知』、グローブが『状態異常耐性』、ブーツが『跳躍強化』よ~」


「買います」


「ちょっ! ピーゾンさん! いや確かにすごい付与だけど!」



 なんだねポロリン。こんな可愛いの見逃せないでしょ。しかも『状態異常耐性』とか私が一番欲しかったヤツだよ。自爆防止の為にね。おまけに『気配察知』と『跳躍強化』ってウサギイメージなんだろうけど、どっちも有り難い。そんでもって可愛い。文句なし。


 試着させてもらう。ケープは肘くらいまでの長さ。ウサミミフードをかぶり、オネエさんの言う通りにウサミミに集中すると中折れだった耳がピコピコと伸びたりする。おお、可愛い。

 グローブとブーツも試着。あ、ウサギの手なのに全然掴める。何これ。試しにカウンターにあった羽ペンを取り、ペン回ししてみた。全然出来る。ブーツもモコモコだけど滑ったりしない。靴底が肉球みたいになってるせいか。

 姿見で全身ウサギ装備の自分を見てみる。可愛い。



「買います」


「ちょっ! えっと、あれだよ、そんなに白いと汚れとか魔物の血とか……」


「もちろん防汚加工よ~。なんなら丸洗いも可能だわ~」


「買います」



 良かった。真っ白だから私も気になってたけど、この世界の防汚加工はハンパじゃないからね。さすがファンタジーだよ。まぁその分高価になるから村じゃ置いてなかったけど。



「ウサウサセットは三つで金貨二十枚よ~」


「高っ……いや安い! 安すぎるっ!」


「買います」



 金貨二〇枚は二百万円相当。ポロリンも驚いてたけど【上級魔装技師】の付与防具で、尚且つこの性能、この値段は破格だと思う。値段に詳しいポロリンが安いって言うくらいだからね。

 付与効果だけじゃなくて普通に防御力上昇の数値的にもヤバイ。今までの布の外套とか何だったのか。ゴミじゃないか。



「じゃあ次はポロリンの防具を……」


「えっ、ボクもここで買うの!?」


「むしろここで買わない手はないでしょ。マリリンさん【上級魔装技師】だよ? それがこの値段で買えるなんて他じゃ無理だよ」


「そりゃそうだけど……」


「うふふ、安くするわよ~」



 そう言って私主導で探し始めたけど、やはりポロリンのセクシー縛りはキツイ。

 この店は軽装ばかりだけど基本的に可愛いものばっかで、セクシーとはちょっと違う。というか世界のシステム的に認められないのか、ポロリンが装備できるものが限られる。

 マリリンさんに【セクシーギャル】の事も話せないので、小声でポロリンと相談しながら、これは装備できる、これは出来ないと確認しつつの装備探しだ。


 で、結局こうなりました。



「ううう……ホントにこれにするのぉ?」


「あらぁ~可愛いわよ~」


「買います」



 選んだのはピンクのミニスカチャイナ、ノースリーブバージョン。緑の蔦のような刺繍が入っていてなかなか凝ってる。ファンシーかつセクシー。

 んで、さすがにチャイナだけだとスリットからパンツ丸見えなので下に装備品でない普通のスパッツを履かせた。そこにトンファーホルダーを付ける感じ。ブーツは今までのと同じ普通のやつだから、いずれ買おう。しかし足細ぇなぁ……。

 私的には髪型をシニョンにして欲しい。そんでカバーを付ける。チャイナにはやっぱそれが似合うと思うんだが……却下されました。



「いや、パーティー資金で出してもらってるから嫌とは言えないんですけど……ほとんどピーゾンさんのお金だし……」


「うふふ、それ<武術>スキル持ち用だから『攻撃強化』と『敏捷強化』も入ってるわよ~。もちろん防御力もそこそこあるし~。お値段は金貨一五枚よ~」


「高っ……いや安っ!」


「買います」



 ふぅ~いい買い物したわぁ~とご満悦の私。ポロリンは恥ずかしがってモジモジしてる。

 それヤメロ。いやらしい感じがするから。トンファーを握るな。



「でも結構お金使っちゃったね」


「残り予算は金貨一四枚くらいかな。他のもろもろ考えると魔法の鞄は見送りかね」



 あれだけあったお金が一日で吹っ飛んだなー。

 ま、後悔はしていない。どれも素晴らしい買い物だった。

 しかしそこへマリリンさんから声が掛かる。



「あらぁ~、魔法の鞄ならいいのがあるわよ~?」


「「!?」」



 そうだ、マリリンさんは【上級魔装技師】だ。そこらの【付与士】より全然格上。

 魔法の鞄を取り扱っていてもおかしくない。完全に失念していた。



「これなんだけど~」


「買います」


「速っ!」



 そう言って出してきたのは一見するとウサギのぬいぐるみだった。もうこれだけで私的には買いなのだが。

 どうやら腰にぶら下げるタイプのようで、袋状になっているらしい。



「ちょっと待ってピーゾンさん! これ口が狭いでしょ。全然入れられないんじゃ……」


「うふふ、ここがポイントなのよ~、ウサギさんのお口が開くんだけどね~」


「うわっ伸びた! ビョーンって! クパァからのビョーンって!」


「きもっ!」



 きもいとは何だねポロリンくん。まぁ確かにアレだけども、ウサギさんの顎が外れすぎてるけども。これゴムってレベルじゃないな、どういう構造してるのか……。

 ちなみに容量も五メートル四方ほどでかなりデカイ。



「金貨十枚でいいわよ~」


「「安っ!!!」」


「たくさん買ってくれたからオマケね~」



 容量一.五メートル四方の背嚢タイプで金貨二〇枚だったんだが?

 これはもうとんでもない安さだ。さすがにポロリンもウダウダ言わず、即買いです。


 これにて本当に買い物終了。マリリンさんに「また来ます」と言って店を出た。

 あーいい買い物したわぁ。



―――――

名前:ピーゾン

職業:毒使いLv19

武器・魔鉈ミュルグレス(攻撃+150・状態異常特攻)

防具・ウサウサケープ(防御+15・気配察知)

   ウサウサグローブ(防御+10・状態異常耐性(抵抗+20))

   ウサウサブーツ(防御+10・俊敏+10・跳躍強化)

   布の服(防御+3)


HP:124

MP:135

攻撃:73(+150=223)

防御:8(+38=46)

魔力:84

抵抗:32(+20=52)

敏捷:146(+10=156)

器用:67

運 :27


スキル:毒精製Lv2(衰弱毒・麻痺毒)、毒弾Lv2、毒霧Lv1、毒感知Lv3

―――――

名前:ポロリン

職業:セクシーギャルLv7

武器・白銀のトンファー(攻撃+12、防御+10)

防具・萌芽の武術着(攻撃+5、防御+20、敏捷+5)

   皮のブーツ(敏捷+1)


HP:70

MP:18

攻撃:59(+17=76)

防御:66(+30=96)

魔力:4

抵抗:7

敏捷:15(+6=21)

器用:26

運 :40


スキル:挑発Lv1、呼び込みLv1、セクシートンファー術Lv1

―――――




ドゥーデドゥデーン、ドゥードゥデドデーン

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