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1. 出会い

「お初お目にかかります、殿下。」

私は怖いほどに整ったその顔に泥を投げつけたい衝動を抑え、引きつった笑みを浮かべた。




私の名前は ティア=マリベル。

家は伯爵家、容姿は側から見たら、かなり可愛い方だと思う。両親と兄に愛され蝶よ花よと育てられたせいか、器量のよい、優しい娘だ。


という設定を思い出したのが数日前のこと。



私には前世の記憶というものがあった。

自分の死際とともに思い出したそれに、涙が止まらなかったのは、向かい来るトラックへの恐怖心より、たぶん懐かしくも帰れない思い出だと、知っていたから。


この世界は私が前世にプレイしていた乙女ゲームの世界。


高校生だった私が、毎日急いで家に帰っては、夜までずっと攻略をしていた、大好きだったゲーム。


今世の私、ティア=マリベルは主人公……ではなく、お助けキャラで、攻略対象の好感度を教えたりする、主人公の親友ポジだ。








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