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#1 ペア変更

『弁護士探偵とヴァイオリン』にアクセスいただきまして誠にありがとうございます。

#0のプロローグをもうお読みになりましたか?

もし読んでいなかったらそちらからお読みください。

 ルガノビル3(かい)エレベーターホールには毎朝(まいあさ)()ごろに弁護士(べんごし)たちが(あつ)まってくる。その(なか)で、弁護士(べんごし)とは(おも)えないようなだらしない(ふく)、ボサボサで中途半端(ちゅうとはんぱ)寝癖(ねぐせ)がついた(かみ)(かれ)こそが(ひる)弁護士(べんごし)(よる)はヴァイオリニストの望月(もちづき)達哉(たつや)なのだ。レストランで(かれ)演奏(えんそう)(みみ)(かたむ)けていた(ひと)たちは、(かれ)がこんな格好(かっこう)をしているとは到底(とうてい)()づかないだろう。遅刻(ちこく)寸前(すんぜん)(かれ)事務所(じむしょ)(はい)ったらもう(ほか)弁護士(べんごし)たちは会議室(かいぎしつ)(せき)についていた。

(おく)れてすいません」

 (かれ)社交辞令(しゃこうじれい)程度(ていど)のお辞儀(じぎ)をする。

「よし、会議(かいぎ)(はじ)めるぞ。先週(せんしゅう)刑事部門(けいじぶもん)阿久津(あくつ)くんが(ほか)事務所(じむしょ)(うつ)ることになり退社(たいしゃ)した。というわけで(かれ)とペアだった望月(もちづき)北本(きたもと)()んでもらう」

 (かれ)(あたら)しくペアを()むことになったのは、(かれ)小学校(しょうがっこう)のころからの幼馴染(おさななじみ)北本(きたもと)奈月(なつき)だ。彼女(かのじょ)とは(いま)まで仕事(しごと)一緒(いっしょ)にすることはなかったが、(つき)数回(すうかい)()みに()っている(なか)だ。

 「早速(さっそく)だが、望月(もちづき)北本(きたもと)には文京区(ぶんきょうく)誘拐殺人(ゆうかいさつじん)死体遺棄(したいいき)事件(じけん)担当(たんとう)してもらう。被告人(ひこくにん)は、誘拐(ゆうかい)(つみ)(みと)めているが殺人(さつじん)死体遺棄(したいいき)否認(ひにん)している。あとで所長室(しょちょうしつ)資料(しりょう)()りに()い」

 (かれ)らは所長室(しょちょうしつ)資料(しりょう)をもらったあと、事件(じけん)被告人(ひこくにん)速水(はやみ)祐二(ゆうじ)接見(せっけん)()った。 

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